POONEH GHANA/NME

Photo: POONEH GHANA/NME

ジェイ・Z、ソランジュ、スウィズ・ビーツが、アルトン・スターリングとフィランド・キャスティルという二人の男性が警官に殺害されたことを受け、新曲を発表したアーティストに加わっている。

5人の子供の父親だったアルトン・スターリングがルイジアナ州で亡くなったのを受けて、アメリカにおける警官の行為についてミュージシャンの間で怒りの波が広がっており、学校で働いていたフィランド・キャスティルがミネソタ州でこの動きは一層強くなっている。

現地時間7月7日にチャンス・ザ・ラッパーは警察の行動について批判しており、ジェイ・Zは今回の殺害を受けて“spiritual”という新曲を発表している。

新曲“spiritual”についてジェイ・Zは、一般市民のマイク・ブラウンが警官に殺害されたのを受けて、「1年かそこら前に」作った楽曲であることを発表しており、新曲と一緒に声明を発表している。

声明の全文訳は以下の通り。

「俺はこの曲を1年かそこら前に作ったんだけど、完成できなかったんだ。

TDEのパンチがマイク・ブラウンが亡くなった時にこの曲をリリースすべきだと言ったんだ。悲しいことに俺はその時『この問題は今後も常に現実に直結する問題となるだろう』と言ったんだ。彼の死が最後じゃないと知って傷ついてるよ……。

俺はこのアメリカが悲しいし、失望してる。俺たちは進むべきなのに。

でも、そうなっていないんだ。

俺は神を信じているし、すべての起こることは我々の最大の善のためだと知っている。でも、みんな……今はつらいよ。

警察の暴力によって愛する人を失ったすべての遺族に御加護を」

そして、彼は政治家のフレデリック・ダグラスの名言を引用している。「正義が否定され、貧困が強制され、無知が広まる。そして、ある階級の人々が『社会は陰謀に支配され、我々を圧迫し、略奪し、堕落させるためのものだ』と感じるようになる場所は、人間も、財産も安全ではいられない」

 

ビヨンセも二人の死を受けて以下のような声明を発表している。「私たちは自分たちのコミュニティの若者の命が奪われ続けることに、心を痛め、うんざりしています。立ち上がり、『我々を殺すのをやめて』と要求するかどうかは、私たちにかかっています」

グラスゴーのハンプデン・パークで行われた公演で彼女は黙祷を捧げている。

ビヨンセの妹であるソランジュはインスタグラムでシリータの1972年の楽曲“Black Maybe”をカヴァーした短い音源を公開している。キャプションには次のように記されている。「うんざりした心を落ち着けるためにシリータの“Black Maybe”を何度も何度も歌ってるわ……でも、亡くなった黒人の死体が血のなかに残された画像が何度も何度も刷り込まれるなかで、何で落ち着けるというの」

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Been singing Syreeta's "Black Maybe" over and over again trying to comfort my weary heart… But what is comfort when the images of slain black bodies left to bleed are sketched into your being…over and over again. #AltonSterling #PhilandoCastile

Solangeさん(@saintrecords)が投稿した動画 –

スウィズ・ビーツは警官の行動についての新曲“Sad News”をサウンドクラウドで公開している。同曲にはスカーフェイスが参加し、ヴァースではドナルド・トランプとクー・クラックス・クランに言及している。

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