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マドンナは、活動歴の長いアーティストは言いたいことがなくなったらキャリアを終わりにするべきだと思っているようだ。しかし、56歳の本人はまだ言いたいことがあると話しており、パブロ・ピカソと自身を重ねて、最新のインタヴューで米『ビルボード』誌にこう語っている。

「私は自分をパブロ・ピカソみたいな他の分野のアーティストと較べるようにしてるの。彼は亡くなる日まで絵を描き続けた。何故だと思う? 私は彼がそう触発されたからだと思うのよ。ピカソは生命にインスピレーションを受けたの。だから彼は表現者であり続けなければならなかった。そしてそれは私も同じよ」

マドンナはアルバム『バーニング・アップ』で1983年にデビューし、今年に入ってからは最新アルバム『レベル・ハート』をリリースしている。彼女によると、現役でいることの秘訣は、他人にインスピレーションを与えたいという尽きることのない欲求だという。「クリエイティヴでいることに、時間や日付の縛りはないし、賞味期限もないと思ってる。何も言うことがなくなるまで、続けるだけだと思うわ」

ポップ・アイコンであるマドンナのレベル・ハート・ツアーは9月9日にカナダのモントリオールから始まり、北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアやアジアを巡る60回以上の公演が予定されている。

「今回のショウで私が本当に、何よりも掘り下げているテーマは、愛とロマンスなの」、先週自宅からの電話インタヴューに応じた彼女は、こう語っている。「見に来た人には、インスピレーションを受けた気分で帰ってほしい。何か今まで見たことのないものを見たなとか、感じたことのないものを感じたという気分で帰ってほしいわ」

一方、このツアーでは、先週末にアメリカで公開されると興行収入3,020万ドル(37億円相当)を稼ぎ、新作映画としては第2位の興行成績を記録した『トレインレック』に出演する、コメディエンヌのエイミー・シューマーがマドンナのニューヨークでの3公演でオープニング・アクトとして出演することが決まっている。

「エイミーは女性のロールモデルだし、私も同じだから、いい組み合わせだと思うの。」マドンナはさらに、エイミー・シューマーの起用は自身のマネジメント・チームの考えだったことを明かしている。「彼女が大好きなのよ、だから……単純に『面白そう』って思ったの。いつものバンドやDJを使った月並みのモノじゃなくて、新しいことを試そうってね。これまでにない新しい挑戦よ。上手くいくといいなと思ってるわ。そう願ってる」

また、マドンナはこれから始まるツアーのセットリストの曲選びは難しかったとも語っている。これは主に、新しい曲を歌いたいのと同時に、長年の熱狂的なファンたちも満足させたいという彼女の気持ちが原因だという。

「新曲以外の曲が32年分もあるって気づいたの。だからよく選ばなくちゃいけない。何週間も古い曲からどの曲を歌いたいか、考えたわ。これは組み合わせないといけないパズルみたいなもの。テーマ的にも、古い曲と新しい曲が上手く合わないといけないし、音的にも上手く合わないといけないのよ」

彼女のこだわりはステージ上の衣装にも及ぶ。「ステージ上でみんなが何を身に着けるか、靴からジャケットのボタンまですべてが、私にとってはとても大事なの」とマドンナは語っている。

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