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BBCミュージックが本日発表したところによると、ザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズがBBC 2で7月にオンエアされるドキュメンタリー作品で主演を務めることになり、さらに秋にはBBC 4の週末番組の企画もあるという。

BBC 2の番組「キース・リチャーズ ジ・オリジン・オブ・ザ・スピーシーズ」は60分の作品で、ジュリアン・テンプルが監督を務めている。作品内ではキース・リチャーズが戦後の自身の形成期を振り返るという。この映画はBBCの「マイ・ジェネレーション」シリーズの中心番組として放送される。

そして、今年9月にBBC 4で独占放送されるのが「キース・リチャーズ・ロスト・ウィークエンド」で、キースが自ら選んだ番組が二晩に渡って特集される。番組にはドキュメンタリー、映画やライヴ・パフォーマンスが含まれる。各夜にはジュリアン・テンプルによって特別に撮影された、キースによるイントロダクションがあり、プログラムを選んだ理由やインスピレーションについて語るという。

ドキュメンタリーのなかでキース・リチャーズは次のように語っている。「50年代から60年代初めにかけては、変化がやって来るという感覚があったんだ。(イギリスの政治家の)ハロルド・マクミランもこう言ってたよな、“変化の風”とか何とかってさ。でも、彼の言っている意味とは少し違うんだ。俺は確かに自分の世代に変化を感じてた。何が起きているかとか、空気の感じが変化していて、限界に挑む時期だったんだよ。世界は今、俺たちのもので、昇るも落ちるも自分次第だったんだ」

また、ジュリアン・テンプルは次のように語っている。「子供の頃、初期のストーンズを聴いて、すべてが変わった。新しい生き方が出てきたのを感じたし、新しいタイプの人間が出てこられるようになっていて、自分もその中に入りたかった。そして間違いなく、キース・リチャーズこそが“種の起源”だと思った。この作品はキース・リチャーズと60年代のイギリスがどのようにしてできたのかを探ろうとしているものなんだ」

このドキュメンタリーはザ・ローリング・ストーンズが活動を始めたところで終わるが、キース・リチャーズ自身が有名になったことを通し、文化の裏の意味や軽視されがちな時代の英国で起きた、彼が重要な起爆装置となった60年代の英国のロック音楽の世界的な爆発を可能にした、時代を変えた考え方を探るものになるという。

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