SHAMIL TANNA/NME

Photo: SHAMIL TANNA/NME

ノエル・ギャラガーは最新のインタヴューで自身はストリーミング・サービスを使わないと、その存在を否定している。

7月より短期間の北米ツアーに乗り出す予定となっているノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズだが、それを受けてカナダの新聞『トロント・スター』紙の取材を受けている。

10月に公開が予定されているオアシスのドキュメンタリー映画『スーパーソニック』の感想を訊かれたノエル・ギャラガーは次のように答えている。「ちょっと予想はしてたけど、すげえ笑えたな。マジで預言者みてえなところもあるんだよね。俺はオアシスが最後の絶滅危惧種だって言ってたんだよ。で、実際にそうなったわけだからさ。デジタル世代が夜明けを迎えて、ロックのスターダムに幕を下ろしたんだ。当時、俺らは世界で最大のバンドという自分たちのポジションを、すげえ量の嘲りの言葉と共に過ごしてたんだ。今じゃそんなことないだろ。みんな、すげえ感謝してんだろ。観客に対して『ああ、みんながいなかったら……』みたいなさ。俺たちのやり方は違うもん。クソッタレ。オメーら、アルバムを買わなかっただろ。元カノにメールを送るのは止めろ。“Wonderwall”は楽しめ。オメーらは俺の救済者じゃない。Tシャツを買って、家に帰れ……って感じだからさ」

ソーシャル・メディア時代の自己イメージ作りについては次のように語っている。「俺は来年50歳だぜ。俺はレッド・ツェッペリンを神話化して育ってきて、何をしてんのかなとか思いを馳せてたんだ。ところが今じゃ、みんなカサビアンが何をやってるか知ってるわけでさ。どっかに実況ブログとかもあんだろ。みんながクリス・マーティンが朝メシに何を食べたか知ってんだ。知らなくても、すぐに探せるわけだからね」

ストリーミング・サービスを使っているかという質問には次のように答えている。「ストリーミング・サービスはやってないんだ。欲しかったら、買うからね。30億曲にアクセスできる必要なんてないんだよ。一度、俺にスポティファイをやらせようとした奴がいたんだけど、『なんでカイザー・チーフスのファッキン全アルバムなんて俺が欲しいんだよ? そんなのにアクセスしたいと思うか。大量のフー・ファイターズのライヴ音源が欲しいと思うか』って感じでね。家にも持ってないのに、なんで携帯に必要なんだよ」

ノエル・ギャラガーは先日、EU離脱の国民投票の前に、その必要性について疑問を呈していた。

ノエル・ギャラガーはカナダのラジオ局、CBCに次のように語っている。「そもそも俺は票を入れる必要があるとは思わないんだよ。政治家たちが毎晩テレビで『これは重大な決断で、これからのイギリスを変えるかもしれない』とか、つべこべほざいているのを目にしてるわけだけどさ。ああ、それは分かったと。だが、何で俺たちが支払った税金でやってほしいこと、つまりは国を治めて、決断するってことをやらないんだ?って感じだね」

ノエルは次のように続けている。「あいつらは人々に何を聞きたいんだ? 99パーセントの国民は頭が鈍いってことか?」

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