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同性愛への嫌悪感から犯行に及んだと見られる今月のオーランド銃乱射事件やノースカロライナ州のいわゆる“トイレ法”をめぐる論争に対し、フランク・オーシャンはパーソナルな詩の形で自身の考えを示している。

自身のTumblrに投稿された真情溢れるメッセージの中でフランク・オーシャンは、絶え間なく続く偏見に直面していても、LGBTのプライドを持ち続ける必要性について論じている。

「多くの人が僕たちを嫌っているし、僕たちが存在しなければいいと願っている。僕たちが普通の人と同じように結婚したいと願ったり、普通の人と同じように自分の性に合ったバスルームを使いたいと願っていることにだって彼らは腹を立てている。多くの人々は、毎年たくさんの子どもたちを自殺性うつ病に追い込んでいる古い価値観を持ち続けることを間違ったことだと理解していない。だから、僕たちはありのままの自分へのプライドを口に出し、愛情を表現しよう。なぜって、他の誰が本気でそんなことを言ってくれるというのだろう?」

「僕たちに対するこうした野蛮な行為や犯罪はすべて、この世界で起こっているもっと良いこと、ますます高まっていく寛大さや意識の高さといったことに対するものと同等で、逆の反作用でもあるという考え方を僕は夢見てるんだ」と彼は続ける。

メッセージの中で、オーシャンは自身が子どもの頃に、父親がトランスジェンダーを嫌悪するトランスフォビアのように振る舞うのを目の当たりにしたことにも触れている。「僕が6才のころ、父が同性愛者のウェイトレスを“ホモ野郎”とののしるのを聞いたよ。そしてすぐに父は僕を近所のレストランから引っ張り出した。不潔な奴に給仕してもらうつもりはないってね」と彼は語る。「あの午後から父とは会っていない。あの言葉を聞いたのは初めてだったと思う。初めてじゃなかったとしても驚きはしないけどね」

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