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レッド・ツェッペリンのシンガーであるロバート・プラントは“Stairway To Heaven”をめぐる公判で宣誓供述を行い、レッド・ツェッペリンが盗作したとされているスピリットの楽曲について意識的には記憶していないと否定している。

ロサンゼルスのエドワード・R・ライバル裁判所にて行われた公判で、ロバート・プラントは1969年にスピリットをコンサートで観たことを認めているが、スピリットの“Fresh Garbage”だけがレッド・ツェッペリンがカヴァーした唯一の楽曲であり、1968年の初頭のコンサートで演奏したとしている。

ロバート・プラントはバーミンガムのクラブであるマザーズでスピリットのコンサートを観た帰り、交通事故に遭っており、記憶の欠落は一部そのためかもしれないと語っている。

現存しているレッド・ツェッペリンのメンバーであるジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズに続き、ロバート・プラントは“Stairway To Heaven”の誕生をめぐって裁判に出席している。“Stairway To Heaven”はスピリットの楽曲“Taurus”の3年後にリリースされている。

ロバート・プラントは、ハンプシャーにある荘厳な邸宅のヘッドリィ・グランジでどのように書いたかを思い返している。「ある夜、ジミー・ペイジと僕で火の前に座ってて、曲の断片に取り組んでたんだ」と語っている。ロバート・プラントは曲に取り組む他のメンバーを残して、楽曲の歌詞を書くために自分のベッドルームに戻ったと回想している。楽曲の歌詞についてはケルト神話に基づいたものだと裁判で語っており、「自分の大好きな英国の牧歌的な部分」だとしている。

裁判は“Stairway To Heaven”のイントロが“Taurus”を盗作しているとするもので、スピリットの亡くなったギタリストであるランディ・カリフォルニアの管財人によって起こされている。ロバート・プラントは“Stairway To Heaven”のイントロを歌うように求められたが、半分まで歌ったところで、現在は距離を置いている曲のパフォーマンスに応じるのが明らかに恥ずかしかったようで、半分は歌詞を語りで披露している。

判事のゲイリー・クラウスナーは、現地時間6月22日に陪審に進むよう語っている。以前の公判で、ジミー・ペイジは陪審員に“Stairway To Heaven”の誕生について、四つのデモ・テープと共に説明している。そのデモ・テープではジョン・ポール・ジョーンズに楽曲を教えるジミー・ペイジの様子も聴くことができたという。

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