レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーは、事故によるケガの後、どうやってベースの弾き方を学び直さなければならなかったかを明かしている。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは6月17日に2011年発表の『アイム・ウィズ・ユー』以来となる通算11作目となるニュー・アルバム『ザ・ゲッタウェイ』をリリースする。アルバムはデンジャー・マウスがプロデューサーを務めており、レディオヘッドの諸作で知られるナイジェル・ゴッドリッチがミックスを手がけている。
米『ローリング・ストーン』誌に対してフリーは、スノーボードでの腕の骨折がアルバムのレコーディングにどんな影響を与えたかについて語っている。
「俺たちは山を滑り降りてたんだけど、まさに転んだ時は時速80キロくらいだったんだ」と、フリーはフロントマンのアンソニー・キーディスと一緒に行ったモンタナへの旅行について語っている。
「バンッて感じでさ。すぐに腕が腫れてきてね。俺は五回骨折したことがあるんだけど、大きな骨が折れちゃってたんだよ」
神経にも損傷を受けたフリーは、大規模な手術を受け、6ヶ月に及ぶリハビリも行っている。しかし、「楽器での動きをもう一度取り戻すのに奮闘した」後、彼はベースを学び直さなければならなかったという。
「一音弾くと、すごい痛みが腕を走るんだ」とフリーは思い返している。「単純なものを弾こうとしても、腕が言うことを聞いてくれないんだよね。みんなをがっかりさせてしまった感じだったよね。アルバムに取り組めないわけだからさ」
バンドはフリーの回復期間をアルバムの計画を見直し、違ったことをするのに使っている。「いつもやってるのと同じことをやろうとし始めてたんだけどさ。やる前から自分たちのやりたいことは分かってたんだ」
そうして、バンドは長年のプロデューサーであるリック・ルービンに代わって、デンジャー・マウスとやることに決めたという。
フリーは、以前アルバムを仕上げている際にバンドが「新時代に突入した」と語っていた。
アルバムのサウンドについて訊かれたフリーは『Q』誌に次のように語っている。。「新しくて、これまでと違うんだけど、でも、自分たちのいい部分は犠牲にしてないよ。これまでにあった曲もいくつかあるし、新しいものもあるんだ。ライヴでやるのが待ちきれないよ」
今週、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは「ザ・レイト・レイト・ショウ・ウィズ・ジェームズ・コーデン」の名物企画「カープール・カラオケ」に出演している。
一方、フリーは現在のロックの現状について嘆き、ロックは死に体だと語っている。
今夏、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは一連のフェスティバルへの出演が予定されており、フジロックフェスティバル ‘16への出演も決定している。
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