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ザ・ストーン・ローゼズがペンキまみれになった1989年の有名な『NME』の表紙撮影において、メンバーはシャワーが用意されていないことを知らなかったことが明らかになった。

フォトグラファーのケヴィン・カミンズが、BBCの「Radio 5」で語ったところによると、ザ・ストーン・ローゼズのメンバーは撮影後にペンキを落とせる場所が用意されていないことを知らされていなかったという。撮影はマンチェスターの倉庫で3時間にわたり行われた。

「彼らはとにかく早くシャワーを浴びて、終わりにしたがっていたね。そこで僕が、そのビルは撮影した部屋以外すべて鍵がかかっていて、シャワーがないことを伝えなければいけなかったのさ。彼らにとっちゃ災難だよね。マンチェスターの11月って言えば、外はどんな感じか想像がつくだろう? 彼らはペンキまみれのまま、マンチェスターの真ん中からチョールトンにあるイアン・ブラウンのフラットまで戻らなければならなかったんだ」

さらにケヴィン・カミンズは、ペンキの色は、彼のお気に入りのサッカーチームであるマンチェスター・シティのチームカラーに由来していることも明かしている。「本当に単純に僕がそうしたかっただけなんだけど、メンバーにもチームのファンがいたから、スカイブルーと白のペンキを使ったんだよ。彼らがそのことに気づいたのは撮影の半ばを過ぎてからだけどね」

「『NME』はずっと白黒の週刊誌だったんだけど、僕たちが色を使ったことで、少しだけ違う表現方法ができたと思うんだ。その“ドラッグ”が効いて、幻覚やエクスタシーで満たされた。僕はこの作品が、時代の思潮を捉えるだろうと思っていたよ。何かその時代を象徴するものにしたかったんだ」

この写真は、ザ・ストーン・ローゼズがセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリースした同年(1989年)の11月に『NME』の表紙を飾った。バンドは1996年に解散したが、2011年に再結成し、2012年から2013年にかけて世界ツアーを行っている。

ザ・ストーン・ローゼズがサード・アルバムの制作に取り掛かっているとの噂もたったが、オフィシャルには何も発表されていない。チャリティ・イベントで、今後のバンドの活動について問われたイアン・ブランも多くを語っていなかった。「何か進んでるの? まだ何もわからないだろ。でも今日はその話をしに来たんじゃないから」

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