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ウイングスやジミ・ヘンドリックスと共演したロック・ギタリスト、ヘンリー・マッカローが逝去した。享年72歳だった。

北アイルランド出身のヘンリー・マッカローは、現地時間6月14日の朝に亡くなっている。彼は1970年代にポール・マッカートニー&ウイングスのメンバーとして活動していた。ポール・マッカートニーとのジャム・セッションを幾度も重ねた後、バンドに加入するよう誘われた彼は、ヒット映画『007/死ぬのは奴らだ』のテーマ曲“Live and Let Die”にギタリストとして参加している。

しかし、“My Love”でみせたギター・ソロこそ共同で初のUSシングル・チャートでのNo.1を与え、ロック史に彼の名を遺すものとなっている。

2010年、このソロについてポール・マッカートニーは次のように語っている。「いつものソロのように、ちょっとしたソロを書き下ろしたんだ。そうしたら(ヘンリー・マッカローが)収録の前に俺のところへやってきて『なあ、ちょっと違うことを試してみてもいいか?』って言ったから、『うーん……いいよ』と答えたんだよね」

「『俺はこいつを信じてるのか?』という感じだったよ。そして、彼はいきなり“My Love”のソロを演奏した。そこで思ったのは、めちゃくちゃ凄いってことだけだった。誰かの技術や思いが、自分の希望を超える瞬間っていうのがたくさんあったんだよ」

ヘンリー・マッカローは、ジミ・ヘンドリックスやピンク・フロイドといった伝説的ロック・ミュージシャンとツアーを回ったセッション・ミュージシャンでもあった。彼のキャリアのハイライトの1つは1969年にウッドストックでジョー・コッカーと共演した時で、彼はこのフェスティバルに出演した唯一のアイルランド人となっている。

ヘンリー・マッカローと共演経験のあるヴァン・モリソンは、彼の訃報に際して「とても残念だ」とコメントを寄せている。

「彼が最近、困難な時を過ごしていたのを知っているが、音楽業界での長くて実りの多いキャリアは人々の記憶に残るだろう」とBBCニュースに語っている。

「彼のご友人やご家族にお悔やみを申し上げます」

その後、ヘンリー・マッカローはザ・ビートルズのジョージ・ハリスンが立ち上げたレーベル「ダーク・ホース」と契約を結び、そのレーベルからソロ・アルバム『マインド・ユア・オウン・ビジネス』をリリースしている。

彼の最新アルバムには“Belfast to Boston”や“Poor Man’s Moon”といった曲が収録されている。

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