退廃的だったことでつとに知られる、ザ・ローリング・ストーンズの2枚組アルバム『メイン・ストリートのならず者』の制作過程について、映画が制作されているという。
1972年発表の名作である『メイン・ストリートのならず者』の制作については混沌としていたことで知られており、税金から逃れるために南仏で暮らすなか、バンド・メンバーの使用するドラッグ量は甚大なものだったという。
この映画は、米『ローリング・ストーン』誌出身のジャーナリスト、ロバート・グリーンフィールドが2006年に刊行した著書『エグザイル・オン・ア・メイン・ストリート: ア・シーズン・イン・ヘル・ウィズ・ザ・ローリング・ストーンズ(原題)』を原作としたもので、ロバート・グリーンフィールドは、アルバムの制作中にフランスのヴィラでキース・リチャーズにインタヴューしており、本の大部分はそのインタヴューとなっている。
ヴァージンのオーナーであるリチャード・ブロンソンは2012年にこの本の映画化権を購入しており、本と同名の映画を取り仕切っているものと思われている。
監督はテレビ・ドラマ「ダウントン・アビー」や「ドクター・フー」、詩人が自身のヒーローであるディラン・トーマスに会おうとする2014年公開の映画『セット・ファイア・トゥ・ザ・スターズ』を手掛けたアンディー・ゴッダードが務めるという。
映画サイトの「デッドライン・ハリウッド」は、アンディー・ゴッダードがミック・ジャガーやキース・リチャーズを演じる俳優をキャスティングしているところだと報じている。ベーシストのビル・ワイマンの自伝『ストーン・アローン』によれば、アルバムの制作中、レコーディングの間もドラッグをやっていたキース・リチャーズとミック・テイラーと、概ね控えていたミック・ジャガー、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツの二つにバンドは分かれていたという。
18曲を収録している『メイン・ストリートのならず者』は時折ザ・ローリング・ストーンズの最高傑作と見なされ、ライヴでの人気曲“Tumbling Dice”を収録している。
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