ポール・マッカートニーは、最新のインタヴューで自身の創作プロセスの深層について語り、またジョン・レノンとの曲作りをとても懐かしく思っていると明らかにしている。
伝説的なソングライターであるポール・マッカートニーは、インタヴューで、現在そして過去の曲作りの手法や、自分の能力に対する信頼度の変化について語っている。6月10日にベストアルバム『ピュア・マッカートニー~オール・タイム・ベスト~』をリリースしたポール・マッカートニーだが、自身の長期間に及ぶ輝かしいキャリアの中での、曲作りの経験について率直な評価を述べている。
アメリカの公共ラジオ局NPRのポッドキャスト「オール・ソングス+1」で行われた最新のインタヴューで、ポール・マッカートニーは曲作りについて次のように語っている。「コツは決して分からないよ。僕にもうまいやり方は分からない。僕が理解してると思ってるだろうけど、こいつに関しては、どれだけやったところで本当にうまいやり方は分からないものなんだよ」
また、彼はジョン・レノンの創作のセンスを懐かしく思い、作曲の方法をザ・ビートルズのメンバーであった初期の頃に考案して以降、一切変えていないと語っている。「もし、今、僕が座って曲を作るならいつもの方法でやる。ギターかピアノを弾きながらメロディー、コード、曲の輪郭、フレーズ、歌詞を探っていくんだ。まずはそこから始めるんだよ」
ポール・マッカートニーはこう続けている。「そして、そのままエッセイを書くか、クロスワードを埋めるようにして曲を仕上げる。ジョンと曲を作り始めた時からずっとこの方法でやっていて、これ以外に良い方法が思いつかないんだ。いつもギターを弾いてメロディーが浮かぶようなきっかけを探る。うまく行く時は歌詞も浮かぶんだ」
また、ポール・マッカートニーはかつての作曲のパートナーとの個人的な関係についても語っている。「ジョンとの曲作りを本当に恋しく思ってるよ。特別なことだったし、簡単に代わりが見つかるものじゃないからね」。彼はこう続けている。「実際、ほとんど奇跡みたいなことだよ。僕らは10代の頃に出会って、人生の大半を一緒に過ごしてきた。パリまでヒッチハイクをして、休暇中も仕事中も一緒で、ハンブルグに行ってビートルズになった。僕らは親友だったし、お互いを本当によく知っていたんだ。そういった関係は10代の頃にしか築けないものだよ」
73歳のポール・マッカートニーは、曲作りやミュージシャンとして活動し続ける情熱についても語り、彼はこれを「趣味のようなもので、趣味が生活になった」と述べている。
「楽しんでるよ。本当にね。突然休みができて、たくさんの時間が持てたら、たぶん家でやるようなことをして過ごすだろうね。僕は農場に住んでるから、乗馬なんかをすると思う」
「だけど自分のしたいことを終えて、午後にまだ時間が余っていたら、ピアノがギターに吸い寄せられて曲を作りたくなると思う。これは趣味のようなもので、趣味が生活になったんだ。でも、そう考えるのは嫌いじゃない。時々、自分自身に『真剣にやってるのか? もう少し努力すべきだろ』って言い聞かせることもあるけどね」
インタヴューの音声はこちらから
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