ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』のプロデューサーであり、ガービッジのドラマーであるブッチ・ヴィグは、ニルヴァーナのようなインパクトを世に与えるアーティストが他にも現れると信じている理由を語っている。
ガービッジは、4年ぶり通算6作目となるニュー・アルバム『ストレンジ・リトル・バーズ』を6月10日にリリースする。今回、「ファスター・ラウダー」のインタヴューに答えたブッチ・ヴィグは、ニルヴァーナのようなバンドが現れる理由について次のように語っている。
「可能性は十分にあると思うよ。まあ、まったく同じではないけどね。だって、度肝を抜くような曲であっても、今の時代に2000万枚ものCDは売れないだろうからさ。でも、文化的な視点で考えると、『ネヴァーマインド』がリリースされたタイミングは完璧だったんだよ。幅広い層の、人生を見失っている若い音楽ファンに語りかけたんだ。そして、カートはどうにか語りかけたんだよ――ボブ・ディランや、ジョン・レノンが語りかけたようにね」
「きっと『ネヴァーマインド』のようなレコードを引っさげた新しいバンドが出現するさ。新しいアーティストがね。もしかしたらフォーク・ヒップホップ・シンガーかもしれないし、ジャズのミュージシャンかもしれない。それは分からないな。でも、誰かが今の世の中で何が起きているのかを人々に語りかけ、強力な曲を作らなきゃいけないんだ。クソすごいキラー・ソングをね。もしそんなキラー・ソングを作れば、ニルヴァーナのようにビッグになれるさ」
また、彼は次のように付け加えている。「そして、音楽とはそういうもの――循環するものなのさ。何かがすごく有名になると、大衆にさらされてファンが後ろに付く。でも、ニルヴァーナが1991年に出現したように、何か新しい衝撃的なものが出てくるとみんなそっちの方向に移行するんだよ。もし次の方向が分かっていれば、俺は今この場にいないで、アーティストたちと契約を結ぼうと駆け回ってるところだな。どんなものになるかは分からないけど、新しいなにかが近々出現するはずさ」
ガービッジの新作『ストレンジ・リトル・バーズ』はバンドによるセルフ・プロデュースとなっていて、ブッチ・ヴィグのスタジオで制作された後、ロサンゼルスのレッド・レイザー・スタジオにてレコーディングされている。
新作についてシャーリー・マンソンは次のように語っている。「唯一念頭に置いたのはフレッシュであることと、自分の本能に従うこと。詩的にも音的にもね。あと、これまでのガービッジのどの作品よりも控えめよ」
さらにこう続けている。「私にとって、不思議なことに今作は最もファーストに近い作品と言えるの。あの頃の真新しい感覚っていうのか。応えるべき要求がないっていうことが理由の一つかもしれない。なんて開放的なのかしら」
iTunesではアルバムを予約すると、今回公開された“Empty”と“Even Though Our Love Is Doomed”を先行でダウンロードすることが可能となっている。
リリースの詳細は以下の通り。
アーティスト名:Garbage(ガービッジ)
タイトル: Strange Little Birds(ストレンジ・リトル・バーズ)
レーベル:Stun Volume / Hostess
海外発売日:6月10日 (金)
※日本盤詳細は後日発表
1. Sometimes
2. Empty
3. Blackout
4. If I Lost You
5. Night Drive Loneliness
6. Even Though Our Love Is Doomed
7. Magnetized
8. We Never Tell
9. So We Can Stay Alive
10. Teaching Little Fingers To Play
11. Amends
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