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ザ・フーのロジャー・ダルトリーが、昨年の髄膜炎との闘病についてかなり大きな影響を受けたと振り返り、「喜んで死を受け入れた」と語っている。

ザ・フーは昨年、ロジャー・ダルトリーが髄膜炎ウィルスに感染したことにより、予定していた公演をすべてキャンセルしていた。組織の炎症は脳や脊髄にまで及んだという。

ロジャー・ダルトリーは米『ローリング・ストーン』誌に対して次のように語っている。「本当のことを言うよ。昨年、髄膜炎にかかって、俺は肉体的にかなりやられちゃってね。脚もよくなかったし、足も悪かった。でも、ショウをやるアドレナリンでなんとか乗り越えたんだ。ショウがすべてだったからね。夢中になって脚のことも忘れられる2時間だった。でも一旦ショウが終わるとさ……」

ザ・フーは今年の2月に活動を再開しており、ロジャー・ダルトリーは休養中にいかに心安らかに感じたかを説明している。「本当に死に近くなると、こうなるんだ……奇妙な感じだよ。すごく穏やかなんだ。もし死が来るのであれば、喜んで受け入れたよ。奇妙だったな」

「ひどい苦痛の中にいたのに、すべてが消えて、とても穏やかな時間を感じていたんだ……分からないよ、ただ奇妙だった。それが今でもはっきりと思い出せるんだ、その感じをね。それで今はストレスを感じると、そのことを思い出す。そうすると、不安は消えてなくなるんだ」

ロジャー・ダルトリーは、この経験により多くを学んだと語っている。「振り返ってみると、今ここにいることができて本当に幸運だと思うよ。あの経験から心の平穏を得られたんだ、それまで一度も感じたことのないようなね。嬉しいことだよ」

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