マニック・ストリート・プリーチャーズのベーシストであるニッキー・ワイアーがインタヴューのなかで、現在のポップ・ミュージックについて「愚か」で「空虚」だと評している。
マニック・ストリート・プリーチャーズは現在、名作として知られる『エヴリシング・マスト・ゴー』の20周年記念盤のプロモーションを行っている。1996年5月20日にリリースされた『エヴリシング・マスト・ゴー』は、UKチャートで最高2位に輝いたアルバムで、リッチー・エドワーズの失踪の後、初めてバンドが制作したアルバムとなっている。
音楽サイト「ザ・クワイエタス」のインタヴューで、ニッキー・ワイアーは次のように語っている。「みんながオルタナティヴ・ミュージックについて話すことは勝手だけど、俺にとっては知ったことじゃないね。でも、若い時に、ポップ・ミュージックが自身の心を満たしてくれるのって、それに勝るものってないわけだからね」
そして、彼のポップ・ミュージックに対する愛は「もう終わってしまった」とし、「歌詞の面で言えば、それは愚かで空虚」だと続けている。彼の母親がデミス・ルソスやアバのアルバムを愛聴していたことを引き合いに出し、現在のポップ・ミュージックは「心を満たしてくれるようなものじゃない」と語っている。
「現在のポップ・ミュージックから失われたものを考えると悲しくなるよね。かつてはマドンナの“Into the Groove”のように心を満たしてくれる曲があったのにね」と彼は続けている。「アーティストやその立場を好きになることはないんだけど、ただ楽曲が心をつかむっていうね。ディー・ライトの“Groove Is In The Heart”とかね。そういった曲がもうないんだよ」
ニッキー・ワイアーは「すべての音楽が悪いわけではない」として、マニック・ストリート・プリーチャーズに「満ちている」ような「純粋なポップ・ミュージックに対する愛はいつも持っている」と締め括っている。「そのバンドが好きとか、スタイルが好きとかじゃない本物の愛情、つまりアバとかグレン・キャンベル、ザ・ウォンブルズとかさ、そういうものに対しては、いつだって愛着を持ってるんだ。だから、『エヴリシング・マスト・ゴー』が商業的だって言うなら、それは俺たちが本質的に持っているものなんだよ」
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