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ビョークがエンタテインメント業界の性差別に対する意見を述べ、音楽でも映画でもジェンダーの公平性についての問題があると語っている。

オーストラリアで開催されているビョークの展覧会「ビョーク・デジタル」開幕の際に、彼女は自身が「とてもラッキーだった」と感じてると述べた上で、キャリアのなかで性差別に直面してきたことを明かしている。

ビョークは次のように語っている。「事実としてわたしは女性で、わたしはわたしがしてきたことをやることができた。それはある種ユニークで、とてもラッキーだったの。でも、わたしは壁にぶち当たることになった。例えば、音楽ジャーナリズムがどれだけマッチョなことか。本当に男社会みたいよね。彼らは男性のための音楽がすごく好きなのよ」

しかし、2000年公開の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』における俳優としての唯一の仕事にはより落胆したという。ラース・フォン・トリアーが監督を務めた同作で、ビョークは盲目の女性を演じてカンヌ映画祭で主演女優賞を受賞している。

「女優というのがどんな感じのものか、信じられなかったわ」とビョークは語っている。「その扱いはまさに悪夢だった。彼女たちは年齢を重ねていってるのに、演じる役柄やキャリアについて発言権がほとんどないの。男性だけが年齢を重ねることができるのに、女性はそうじゃないのよ」

展覧会「ビョーク・デジタル」は6月3日から18日にかけてシドニーのギャラリーのキャリエイジワークスで開催されている。展覧会では最新作『ヴァルニキュラ』にまつわる映像やアプリ、インスタレーションが展示されている。アルバムは、ビョークの13歳の娘であるイサドラの父親であるマシュー・バーニーとの離婚にインスパイアされた作品となっている。

アイスランドで行われた“Black Lake”のミュージック・ビデオの撮影について、ビョークは次のように振り返っている。「あの時は本当に、本当に寒くて、でも、わたしは裸足でそこらを歩き回って、何度も繰り返し歌ったの。レコードをプレスして、カメラの前ではノイローゼでいれば、楽なんでしょうけど、それってすごく退屈だし、予測がつくでしょ。そうならないためには、根性と粗野さしかないのよ」

その核心性が評価されているビョークだが、彼女は次のように強調している。「わたしの音楽に関する多くのことが保守的だと本当に思ってるの。からかってると思うかもしれないけど、わたしはわたしの声を持っていると思っていて、それだけなのよ」

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