モトリー・クルーのドラマーであるトミー・リーは、最後となるツアーを昨年末に終えたバンドについて新曲の制作があるのか、バンドの今後について語っている。
バンドにとって最後の公演となったロサンゼルスのステイプル・センターを収録した映像作品『ジ・エンド』が全米では6月14日に一夜限りで映画館にて上映されるが、それを前にトミー・リーは米『ビルボード』誌のインタヴューに答えている。
昨年の大晦日に行われたライヴの思い出については次のように答えている。「俺はすごく、すごくクレイジーな打ち上げをやったんだけどさ。他のメンバーは誰も来なかったんだよ」
トミー・リーはこう続けている。「あれは面白かったな。『他の奴らはどこだ?』って周りに訊いたら、みんな『もう帰ったよ』って感じでね。『そうか、わかった』と言いつつ、すごくガッカリしたよ。でも、同時にこうなるだろうなってことも分かってたんだ。だから、気構えはできてたよ。分かるだろ? だって、2年近くに及ぶツアーの後だからさ、あいつらがその場を出て、家に帰りたいと思っても責められないよね。まあ、よかったよ」
バンドの今後についてもトミー・リーは触れている。「なにか新曲だったり、そういったものがあるわけじゃないんだ。バンドで新しい音楽を作るのも、どこかの時点で止めなきゃならないのは明らかだね。そうすべきだと思うかい? それとも昔の同じ曲をやって、この国を回ったほうがいいのかね? それはあり得ないけどな。音楽の面でもビジネスの面でも、あらゆる面で急激に変化している世界のなかで、オープンになる必要があるんだ。今までと同じことをやるんじゃなくて、進歩して、新しいことをやらなきゃいけないんだよ。それは大きなチャレンジだし、すごくオープンな考え方を持たなきゃいけない。最後のモトリー・クルーの数作で実験的なことをやったら、他のメンバーから抵抗されたのを覚えてるよ。彼らは『なあ、俺たちのファンは、それが自分の知ってるハーレー・ダビッドソンだったら、手に入れようとするわけでさ。論争を巻き起こす、変わったバージョンはいらいないんだよ』ってね。全然、俺はそう思えなくてさ。だから、本当に止める以外、向かうところがないんだよね」
本日公開された『ジ・エンド』のドキュメンタリー・パートのティーザー映像はこちらから。
モトリー・クルーのラスト・ツアーは34年に及ぶモトリー・クルーの歴史を締めくくるものとなっていて、二度と一緒にライヴをやらない正式な契約を結んでおり、この最後のツアーは2014年7月からスタートして、164公演に及んでいる。
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