ザ・ルーツのクエストラヴはインスタグラムで、なぜプリンスがヒップホップの先駆者であったかについて40の理由を挙げて、追悼の意を表している。
クエストラヴはこれまでにもプリンスに捧げた特別なDJセットを披露したり、米『ローリング・ストーン』誌にエッセイを寄稿したり、ビルボード・ミュージック・アウォーズでも追悼を表明し、テレビ番組「ザ・トゥナイト・ショウ・ウィズ・ジミー・ファロン」でも独白の形でストーリーを語ってきた。
今回、クエストラヴはインスタグラムでプリンスが表紙の『ザ・ソース』の写真を投稿し、添えたキャプションは「ちょっと一人で笑ってたんだ……というのも『ザ・ソース』を見てから、しばらくの間にいろいろなことが思い浮かんでね……ああ、これでようやく分かったよ」という書き出しから始まっている。
その後、クエストラヴは40にわたって、なぜプリンスがヒップホップの先駆者であったかという理由を挙げている。
「ちょっと一人で笑ってたんだ……というのも『ザ・ソース』を見てから、しばらくの間にいろいろなことが思い浮かんでね……ああ、これでようやく分かったよ。1)複雑な家庭環境出身 2)音楽を聴ける環境が限られていたけれど、それが逆に独自の音楽を創りだした 3)貧困の克服 4)数々の逸話がありながら、私生活が謎に満ちていつもメディアの話題の的だった 5)自身で作った信念の中で生きていた 6)タブーを打ち破って、それを主流にまで押し上げた 7)女性を他の奴からこっそり奪って夢中にさせた(リックに訊いてみろ) 8)そしてチームにいれてレコード契約を取り付け、スターにのし上げてみせた 9)彼の時代の仲間の誰よりも成功した 10)彼を嫌う仲間と抗争した 11)リミックスというジャンルを作りあげた(ディスコ・エディットではなく、アルバムとして残した) 12)いつもミステリーに包まれていて人々の興味を駆り立てた 13)みんなのゴーストライターだった 14)おかしな偽名を使っている 15)普通でいることを嫌って、普通の英語で会話してコミュニケーションを図ることが少なかった 16)B面を何度もヒットさせた 17)エキゾチックな彼女もプリンスのイメージアップにつながった 18)音楽の中で警察、政治家、銃規制、戦争、神、真面目な奴ら、そして“the man(支配する者)”を取りあげている 19)長いビデオ・クリップを作って革命を起こした 20)最高のドラマー 21)シンセサイザーの使用を一般的にした 22)アルバムを1週間以内で作り上げられる 23)パリやその他のフランスの地域で遊びまくって、その映画まで作っちまった 24)メンバーをやめさせて一新した 25)ヒッピーみたいな生活をした 26)人をディスるレコードを作った 27)伴侶は作らず、とっかえひっかえだった 28)自分のレーベルを作った 29)「ペアレンタル・アドバイザリー」は彼のために作られた 30)『ブラック・アルバム』を制作して、自分はどっぷりとアフリカン・アメリカ系に浸かっていると証明した 31)スポーツも得意だった 32)未公開の素晴らしい曲が沢山ある 33) MTV御殿を作りあげた 34)ルックスを定期的に変えた 35)レコード全盛期にネットで音楽を配信した 36)利益の少ないショーをやったり、ロビン・フッドのように寄付を集めた 37) “the man(支配する者)”から完璧なまでに自由を得た 38)彼は聞く耳を持たない 39)風のように消えていく 40)俺たちを遺して、早く逝きすぎだよ」
プリンスは現地時間4月21日にミネソタ州のペイズリー・パークの自宅で57歳で亡くなっている。死因はまだ公表されていないが、警察は彼が処方薬の過剰摂取で死亡した可能性について捜査中であることを認めている。検死解剖の結果、鎮痛剤であるパーコセットがプリンスの遺体から検出されたことが明らかになっている。
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