PRESS/ STEFAN DE BATSELIER

Photo: PRESS/ STEFAN DE BATSELIER

今週、「BBC Radio 4」の「デザート・アイランド・ディスクス(無人島に持っていくアルバム)」に出演したノエル・ギャラガ―は、オアシスのこれまでの歩みや騒ぎになっている弟リアム・ギャラガ―との関係について、司会者のカースティ・ヤングからの質問に答えている。

ノエル・ギャラガ―が出演したのは、もし無人島に置き去りにされるとしたら持っていく8枚のディスクを選ぶという番組のコーナーで、彼が選んだ楽曲には、セックス・ピストルズの“Pretty Vacent”、ザ・スミスの“Hand In Glove”、ザ・ビートルズの“Ticket To Ride”などが含まれていたという。

「俺たちがうまくいってたのは、相手のことをボロクソ言ったりしないで、大好きだなんてお互いに言ってたあの頃だけだったな」とノエル・ギャラガ―は述べている。「紛れもなく、彼が世界一のシンガーだったときもあって、本当にすごかったんだ。俺たちは率直に意見を言うのが好きだから、結果こうなってしまっただけなんだよ。でも、かなり辛らつな中傷を浴びせてしまったこともあったよね」

マンチェスターで過ごしていた頃は2人の仲が良かったのかと尋ねられると、ノエル・ギャラガ―は次のように答えている。「俺が10歳のときリアムが5歳だとしたら、俺は奴の倍は生きてるってことだろ。だから、リアムの友達なんかと一緒に遊ぶことはしなかったけど、まあ、うまくやってたよ」

「他のメンバーが皆、全然知らない奴らだった頃は、自分の弟と同じバンドにいるってことはそこから得られる強みもある。でも、何が相手の癪に障るか分かってるからこそ、時が経つにつれて、それがアキレスの腱にもなりうるんだ」

「俺たちの全盛期は、今コンサートに来てくれてる人たちがまだ生まれてもいなかった頃で、オアシスの曲を皆が叫ぶように歌ってたんだ。世界中で、まだあの頃のバンドに強烈に惚れ込んでる人たちがいるんだぜ。特に、俺がその中のひとりだよ」

またノエル・ギャラガ―は父親とのぎこちない関係が、自身が親にであることに疑問をもったきっかけにもなったと明らかにしている。「俺は一体どんな父親になるんだ? あのゴミみたいな老いぼれを抜きにすれば、俺にはまだ見本がいないからな」

彼は、オアシスの人気が高まっていた“全盛期”でもある90年代についても、いとおしげに語っている。

「皆、90年代が素晴らしかったという事実を受け止めようとしていないんだ。マーガレット・サッチャーが退き、ニュー・レイバーが誕生したあの頃のことを思い出してみてくれ。当時は、オアシス、ブラー、パルプが常にトップ5にランクインしてたんだぜ」

一方で、ノエル・ギャラガーは、7月14日(火曜日)にアイルランドのコークにあるヴェニュー、マーキーでライヴを行ったが、その時、ファンのひとりの「リアムはどこだ?」というやじに対して、ノエルはこう答えている。「みんなのために言っておくけど、ここにコメディアンがいて、『リアムはどこだ?』って言ってるんだ。彼は地元のコメディアンかい?」

その上で、こう続けている「リアムは家にいて、自分の姿を鏡で見てるよ」

あおの上で、ノエル・ギャラガーは、やじを飛ばした相手のほうを見て、次のように語りかけている。「あいにく、リアムはお前ほどバカじゃないんだ。お前、俺の弟よりバカって、どういうことだよ?」

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