ポール・マッカートニーがカニエ・ウェストとの制作について語り、好意から彼を「怪物」と呼び、自身を「刺激してくれる」と語っている。
ポール・マッカートニーとカニエ・ウェストは2014年に何度か一緒に仕事をしており、“All Day”、“Only One”、“FourFiveSeconds”といった楽曲を制作しており、“FourFiveSeconds”にはリアーナも参加している。
BBCラジオ4の番組「マスターテープス」の収録のなかで、ポール・マッカートニーはカニエ・ウェストを「怪物」と呼び、「素晴らしい音楽を作っていて、刺激になるクレイジーな男」と評している。
カニエ・ウェストとの共同作業を説明しながら、ポール・マッカートニーはこう語っている。「“All Day”っていう曲が僕のもとへ戻ってきた時のことなんだけど、彼は僕のメロディーを使って、極めてアーバンな楽曲に仕上げてきたんだ。可笑しいのは歌詞がNワードだらけだってこと! 『How long have you been at the mall? All day, n-word.(モールにどれくらいいたの? 一日中さ。Nワード)』っていう具合にね」
ポール・マッカートニーはさらに続けて、オプラ・ウィンフリーがカニエ・ウェストと仕事をするなと忠告したことを明かしている。「素晴らしいレコードで、サウンドとしても最高だったわけだけど、ごく少数の人々が『これに関わったらだめだよ。だって40個もNワードがある!』なんて言ってきたんだ。オプラのような人たちは、こういう内容に関して少し保守的なんだよ。『あなた、これはダメよ。黒人だってNワードは使っちゃいけないのよ』なんて彼女は言ってきてね、だから僕はこう言ったよ。『ああ、でもカニエなんだ! 彼はNワードをまったく違う意味で使う都会の世代のことを語ってるんだ』ってね。要は文脈だよ。だから、僕は実際とてもこの曲を気に入ってる」
「マスターテープス」のエピソードは、BBCラジオ4の「マスターテープス」で現地時間5月28日の午前10時に放送される予定となっている。BBCのサイトにはインタヴュー前編の様子が公開されている。
ポール・マッカートニーはこのインタヴューのなかで、ザ・ビートルズの解散によりひどく落ち込んだこと、そしてウイングスがいかに「ひどかった」かについても語っている。
ポール・マッカートニーは最近、ザ・ビートルズのプレス担当にして、バンドを評する言葉「ファブ・フォー」というフレーズを作ったことで知られるトニー・バーロウの死去に際し、哀悼の意を表している。
また今月の初めには、3月に享年90歳で亡くなったザ・ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンの告別式にオノ・ヨーコらと参列している。
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