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イギー・ポップが今の音楽シーンの中でも、特にエレクトロニック・ミュージック・シーンを嘆いている。

イギー・ポップは、自身のバンド、ザ・ストゥージズのドキュメンタリー映画のプレミアが行われたカンヌ映画祭で、インタヴューに応じている。この『ギミ・デンジャー』は、2004年の『コーヒー&シガレッツ』でイギー・ポップと組んだジム・ジャームッシュが監督を務めている。

『ガーディアン』紙によれば、「デジタル時代は金儲けがものすごく効率化したわけだ。俺らがバンドを始めたころは、レコードを出すっていうのがどういうことなのか分からなかった。今じゃボタンを1つ押せば、すぐ金持ちになれるんだよ」とイギー・ポップは述べている。

「デジタル時代がみんなの肩を掴んで揺すり、そして投げ落として捨てるところまで、もう来てるのかもしれない」と彼は付け加えた。

イギー・ポップはさらに、アナログ技術を「人間のスピリットをアンプの中に投げ込むこと」と喩え、テクノ・ビートの音を真似て見せてからこう語っている。「ワオ、ねえ! 俺、今死んだほうがいいんじゃないのか?」

続いてザ・ストゥージズのフロントマンは、「ニュー・テクノとエレクトロニック」の音楽が好きな「セルビアのツッパリ少年」との出会いについて語っている。「俺は礼儀正しくしたけど、彼が去ったら『イゴール、くたばれ』みたいな感じさ」

イギー・ポップの最新作『ポスト・ポップ・ディプレッション』は3月にリリースされている。アルバムのためにクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オムが作ったバンドにはアークティック・モンキーズのマット・ヘルダースやジョシュ・オムのバンドメイト、ディーン・フェルティータが参加している。

また、イギー・ポップ&ザ・ストゥージズの歩みについてフロントマンのイギー・ポップが自ら語った著書が、ジャック・ホワイトによるサード・マン・レコーズの書籍部門から発売されることも明らかになっている。

『Total Chaos: The Story of The Stooges(トータル・カオス:ストーリー・オブ・ストゥージズ)』と題されたこの本は、サード・マン・ブックスから2016年終わり頃までに刊行予定となっている。300ページに及ぶ本書には、未公開写真のほか、ジャック・ホワイト、ジョニー・マー、ジョーン・ジェットらが寄稿がしたテキストも収録される。

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