Andy Ford/NME

Photo: Andy Ford/NME

アイアン・メイデンのフロントマンであるブルース・ディッキンソンは、現地時間5月12日に行われたオーストラリアのアデレードの公演で、あまりにも素行の悪いファンを注意している。

アイアン・メイデンは昨年9月に通算16作目となるニュー・アルバム『魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~』をリリースしており、4月に8年ぶりとなる来日公演を行っている。今年のダウンロード・フェスティバルのヘッドライナーを務めることも決定しており、ツアーは8月まで続けられる予定となっている。

5月12日にのアデレードにあるアデレード・エンターテイメント・センターで行われた「ブック・オブ・ソウルズ」ワールド・ツアーのコンサート中に、喧嘩の原因となったと思われるファンに対して厳しく叱りつけている。

セットリストの11曲目で“Fear Of The Dark”を披露した後、ブルース・ディッキンソンはファンに直接呼びかけて、次のように語っている。「そこの前にいるレイダースのシャツを着た男性、そう、あんただよ。親切なファンたちに押さえつけられてるあんただ。まあ、落ち着けよ、分かったか? さもないと……そう、お前だよ。さもないと退場だ。どの窓が良い? 病院の食事が口に合うといいな。お前、この野郎、薬指でも立ててみろ。ステージ裏で俺がこの手で叩きのめしてやるよ。クソ野郎が!」

コンサートに参加していた1人のファンはこう報告している。「僕と友達はコンサートを楽しんでいたんだけど、そこにあいつ(ブルースが叱りつけた男)が僕たちの前に押し入って来たんだ。彼はレイダースのシャツを着て、40代くらいに見えたかな。彼は完全に酔っぱらっているか、薬をキメてるみたいでしっかりと立つこともままならないほどだったよ」

「僕は今までにたくさんのコンサートに行ってるけど、誰かが前に割り込んでくることは良くあることだから、今回も黙って見るだけにしてコンサートを楽しんでたんだ。そうしたら、前にいた坊主の男が振り向いて彼に対して何かを言って、それが彼に火をつけたらしい。レイダースのシャツを着たその男が突然坊主の男を殴り始めたんだよ。坊主の男はそいつを僕たちの方に押してきて、レイダースのシャツの男がそれにやり返してって感じで喧嘩が始まった。3人がこの狂ったレイダースのシャツの男を押さえつけようとしていて、結局長髪の誰かがなんとか取り押さえて喧嘩は終わったよ。ブルースは曲を止めて、話してた。映像で見られるようにね。最終的には警備がクソ野郎を捕まえて会場を追い出して、コンサートは続行されたんだ」

その時の模様はこちらから(ブルース・ディッキンソンが怒るシーンは6分58秒頃から)。

アイアン・メイデンは日本公演の直後にバンド史上初となる中国公演を行っており、2公演目となった上海公演で、中国公演における制限についてフロントマンのブルース・ディッキンソンは言及している。

「今夜ここに来られて素晴らしいよ。中国で今夜やれて嬉しいんだ。でも、言っとくと、北京で約束を破ってしまったんだ。それで『おおっ、ちょっとばかり深刻だな』と思ってね。だから、いくつかルールがあって、そのルールに縛られてる感じなんだ。汚い言葉も使ってないしね。言ってること分かるだろ? 他にもできないことがあるんだ。後でそれが何か分かるなら見てみてくれよ。でも、その手のことはまったく気にしてないんだ。だって、分かるかい、一番重要なのは音楽だからだよ。最も重要なのは俺たちがここにいて、君たちがここにいることなんだ。素晴らしい時間を過ごそうぜ」

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