スマッシング・パンプキンズのリーダーであるビリー・コーガンは、自身がドナルド・トランプを支持する理由について語り、民主党の大統領候補のバーニー・サンダースを批判している。
バーニー・サンダースについては多くのミュージシャンが支持を表明しており、ヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ラン・ザ・ジュエルズのキラー・マイクが熱烈な支援者として知られている。
一方、ドナルド・トランプは多くのミュージシャンから批判を受けており、ザ・ローリング・ストーンズ、ニール・ヤング、アデル、R.E.M.といったアーティストが自身の楽曲を集会で使用することを非難しており、マイリー・サイラスやゼッドはドナルド・トランプが大統領になった場合、移住することを表明している。
リバタリアン(自由至上主義者)を自称するビリー・コーガンは、アレックス・ジョーンズのニュースサイト「インフォウォーズ」のインタヴューで、多くのミュージシャンに反して、バーニー・サンダースに矛先を向けている。
「『1984年』や『動物農場』なんかで見られる集産主義的なヴィジョンを防ぐこともできず、僕らの未来になろうとしているのを知って、衝撃を受けてるよ。こんな話をしてること自体が信じられないんだ。2016年のアメリカで毛沢東の話をするのがいいアイディアだとされ、社会主義者が大統領に立候補して、それが認められ、狂った税率に戻ろうとしていて、国の革新者の力を完全に奪おうとしているなんてね。こんなことを僕が恐縮しながら言わなきゃいけないなんて理解してもらえるかな。新たなテクノクラート(高級官僚)階級は自身の地位を守ろうとし、他の人がゲームに参加しないようにしたいんだよ」
その後、ビリー・コーガンは、皮肉な調子でバーニー・サンダーズの魅力について論じている。「もちろん、ものがタダというのはいいよ。もっとタダにしてくれっていうのは嬉しいよ。僕もタダならいっぱいもらえるからね」
ビリー・コーガンはドナルド・トランプの集会に抗議している人々の動画をオンライン上で見たとして次のように批判している。「これらの抗議の動画を見ても、こういう人たちがしていることがまったく尊敬できないね。彼らは言論の自由をシャットダウンしているんだよ。それは僕が信じる社会とは相容れないものなんだ」
「君の議論の相手が僕らの社会福祉制度を利用していて、または何らかの形で制度を悪用していると、誰かに話してみてくれ。アメリカはひどいと僕に語り、国旗につばを吐き、第三世界の国で生活するなんて、どれだけ程遠い物事か見てみればいい。僕はいつだってこのことにとても興味があるんだ。ここがすごく引っ掛かるところなんだよ。世界の他の国でゲイやレズビアンの人がどんな扱われ方をしているのか見てみればいい。そこに興味があるんだ。ドナルド・トランプを候補者にしようとすることに対して、彼らがそれほど辛辣に批判するのには、きっと自分の信じるものとは相容れないと感じてるんだろうね。でも、僕らはただの考えや言葉よりもはるかにひどく人々を扱う社会を五倍も非難しているわけだよ」
スマッシング・パンプキンズは、ジェイムス・イハが今回のツアーのロサンゼルスとシカゴ公演で16年ぶりに共演を果たしたほか、ダーシー・レッキーは先日「ブラスト・エコー」のインタヴューで「復帰を検討している」と語っている。
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