BEC LORRIMER

Photo: BEC LORRIMER

ヨットはセックス・テープ流出にまつわるでっち上げについて謝罪の声明を発表している。

ポートランド出身のデュオ、ジョナ・ベックトルとクレア・エヴァンスはセックス・テープが流出したと見せかける行動によって活動家や仲間のミュージシャンから批判される事態となっている。

最初はこの試みについて弁護していたものの自分たちに向けられた批判を認識し、5月11日にファンに対して謝罪する投稿を行っている。

声明には次のように記されている。「今回起こったことのすべての責任は我々にあります。本当に申し訳ありません。多くのファンや友人の信頼の絆を傷つけてしまったことを知りました。わたしたちの犯した過ちの重大さを理解するのに、呼びかけてくれた人や手助けしてくれた人に感謝します」

「わたしたちが流出したテープの被害者だという嘘をもとにこのプロジェクトを行うべきではありませんでした。みなさんからの反応にショックを受けたことを乗り越えるのに、長い時間がかかってしまった自分たちに失望しています。そして、この謝罪文を書いています」

謝罪文の全文はこちらから。

https://www.facebook.com/yacht/posts/10153808662567479

バンドは初め、フェイスブックの投稿で自分たちが撮った親密なビデオが「ある1人の卑しいモラルの人物」のせいでネット上にリークされたと訴えていた。続いて、二人は自分たちのウェブサイトでこのビデオを売ることにした、とファンに対し告知している。

セックス・テープが嘘だということが判明すると、二人はこの計画が「プライバシーとメディア、セレブが交わる地点を探検する」ための試みだったと説明していた。

ヨットはその際「今回のビデオについて大々的に素早く報道され、人々が信じやすかったということも起因しているのですが、ビデオの流出について心のこもったサポートが寄せられるとは予想していませんでした」と述べている。

しかし、この対応も同様のプライバシー侵害やリヴェンジ・ポルノの被害者を軽視しているとして批判されている。

「これはくだらないマーケティングの試みよ」とインターネットでのハラスメントの被害者を手掛けているニューヨークの弁護士、キャリー・ゴールドバーグは『ガーディアン』紙に語っている。「ネットで広まってしまった、合意のないポルノやレイプの実際の被害者と一日中、毎日働いている人間として『こいつらはどこにいるの? 追跡して捕まえてやる』としか思えないわ」

ベスト・コーストも批判しており、ツイッターで今回の試みについて「最先端」なんかじゃないとし、「被害者を演じてファンを騙す」なんて「間違いなく最低でくだらないこと」だと綴っている。

最新の声明でヨットは「自分たちをセックス・テープ流出の被害者としたことは明らかな間違い」だったと認めている。

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