Dan Dennsion/NME

Photo: Dan Dennsion/NME

昨年11月にバタクラン劇場でのライヴ中にテロの襲撃に遭ったイーグルス・オブ・デス・メタルが、パリ同時多発テロ犠牲者の遺族を支援するためにビールを製造している。

ビールは「ブーツ・エレクトリック・インディア・ペール・エール(Boots Electric India Pale Ale)」という銘柄で、カナダのマナントラー・ブルーイングというビール醸造所が製造し、イーグルス・オブ・デス・メタルがこの地域でライヴを行ったことを受けて、最初の出荷分は即完売となったという。

『ナショナル・ポスト』紙が報じたところによると、1本につき1ドルがチャリティ団体「スウィート・スタッフ・ ファンデーション」に寄付されるという。マナントラー・ブルーイングは、まだかなりの量が製造の途中ではあるものの、約3週間後には飲み頃を迎えるはずだと『ナショナル・ポスト』紙に語っている。

醸造所の共同オーナーであるジェイムズ・ゴリーは、『トロント・スター』紙に対して、このアイディアを実現させようとイーグルス・オブ・デス・メタルが我々を説得する必要もなかったのは明らかだと語っている。

ゴリーは次のように続けている。「彼らは私たちの醸造所の大きさや場所のことは尋ねませんでした。彼らはこのアイディアが気に入っていたと思いますし、ミュージシャンとして、あの事件で心を動かされた人間として、私たちとアイディアを実現させたかったんだと思います。それに私たちはイーグルス・オブ・デス・メタルの大ファンだという事実があったのです」

ビールのボトルの画像はこちらから。

ブーツ・エレクトリック・IPAはビール醸造所で購入できます。イーグルス・オブ・デス・メタルとの共同醸造です。

「スウィート・スタッフ・ ファンデーション」に寄付された資金はテロで犠牲になった130人の遺族に贈られることになっている。

イーグルス・オブ・デス・メタルは、89人が殺害されたバタクラン劇場でのテロリストによる襲撃から3ヶ月後となる2月にライヴへの復帰を果たしている。イーグルス・オブ・デス・メタルはパリのオリンピア劇場で復帰公演を行っており、バタクラン劇場テロ襲撃事件の生存者900人近くがこのライヴに無料で招待されたという。

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