今年1月にデヴィッド・ボウイの亡くなる2日前にリリースされ、遺作となった通算25作目のアルバム『★(ブラックスター)』のアートワークについて新たな事実が発見されている。
プロデューサーのトニー・ヴィスコンティによれば、『★(ブラックスター)』は「別れの贈り物」として制作されたということだが、アナログ盤のアートワークにもそうしたアルバムの性格を表す仕掛けが施されているという。
画像共有サイト「Imgur」のユーザーによれば、『★(ブラックスター)』のアナログ盤についてレコードを取り出して太陽の光に当てたところ、星が現れることが明らかになっている。
その画像はこちらから。
本作『★(ブラックスター)』のアートワークを手掛けたジョナサン・バーンブルックは、誰もが迎える死という概念がこのアルバムのアートワークには表れていると語っている。
「これは死という運命に直面した人間のことなんだ」とジョナサン・バーンブルックはデザインのWEBマガジン「デジーン」で先日インタヴューに答えている。「ブラックスターのシンボルは、“ブラックスター”と綴るより、最期であること、暗闇、シンプルさといった、この音楽に込められたものを表している」
「発表された時には、このカヴァーは駄作だ、5分もあればデザインできると多くの人に言われた。しかし、シンプルさという概念に誤解があるのではないかと私は思う」
レコード版の黒いスリーヴでは、星型の切り抜きから中にあるレコードが覗いている。「これは、レコードがもろい物体で、生まれ出ると同時に傷ついていくという事実を表している。つまり、これもまた死という運命を示唆するものなんだ」とジョナサン・バーンブルックは解説している。
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