プリンスの専属シェフが、プリンスが咽頭痛と胃炎に悩まされていたことを明かしている。
AP通信によれば、ここ3年にわたってプリンスの毎日の食事を担当してきた専属シェフであるレイ・ロバーツは、ここのところプリンスの調子が悪かったことについて語っているという。
「最後の1〜2ヶ月は彼自身じゃないみたいだったね」とレイ・ロバーツは語っている。「大変な病気になったのと闘ってたんだと思ってる」
プリンスは肉を食べず、ロースト・ビーツや、ハリッサやチャルモラとミネストローネ、北アフリカ産ハーブなどを普段は好んだというが、死の直前の「数週間」は体調は優れなかったとのことで、咽頭痛を患っており、喉や胃を傷つけないようにスムージーやフレッシュ・ジュースを摂取していたという。
レイ・ロバーツが最後に会ったのは、亡くなる前の晩ということで、彼はこの日プリンスにローストした赤唐辛子のスープと、ケールや春野菜によるサラダを作ったと明かしている。しかし、プリンスはそれを食べず、数日後、葬儀のためにもう一度ペイズリー・パークを訪れた際、冷蔵庫のなかにそれが入れられていたのを発見したという。プリンスが冷蔵庫に入れたもので、レイ・ロバーツはプリンスについて次のように語っている。
「彼が今もここにいてくれたらと思うよ」と涙を拭きながら彼は語ったという。「それに尽きるよね」
プリンスは現地時間4月21日に自宅のペイズリー・パークで、享年57歳で亡くなっている。プリンスはスタジオでもある自宅のエレベーターで倒れているところを発見された。同日の午前10時7分に亡くなったことが宣言されている。検死は既に行われたが、死因についてはまだ明らかになってない。
プリンスの遺体は4月23日にペイズリー・パークで近親者による葬儀が行われた後、火葬されている。
プリンスの訃報に際して、多くの人々が追悼の意を表明しており、バラク・オバマ大統領が「今日、世界はクリエイティヴな象徴的存在を失いました」と語ったほか、マドンナ、ポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、フランク・オーシャン、ザ・ウィークエンド、ケイティ・ペリーらが追悼のコメントを発表している。
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