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ポール・マッカートニーは、現地時間4月30日にアーカンソー州のノース・リトル・ロックで行った公演のバックステージで“Blackbird”を書くきっかけになった二人の女性と対面を果たしている。

セルマ・マザーシェッド・ウェアとエリザベス・エックフォードの二人は、リトルロック高校事件の9人のメンバーのうちの2人で、彼らは1957年にリトルロック・セントラル高校に入学して、当時は公立学校における白人と黒人の分離教育が違憲と判決されていたにもかかわらず、差別と隔離による影響を受けることとなった。

9人が入学した後も、当時のアーカンソー州知事のオーヴァル・フォーバスは学校への登校を認めず、州兵までをも送る事態となり、リトルロック高校事件を引き起こすことになった。この事件がきっかけで、ポール・マッカートニーは“Blackbird”を書いている。

ポール・マッカートニーは次のようにツイートしている。「リトルロック高校事件の9人のメンバーのうちの2人に会えたのは素晴らしいことだった。彼女たちは公民権運動の先駆者であり、“Blackbird”のインスピレーションだったんだ」

この日の公演で“Blackbird”の曲紹介の際に次のように語っている。「60年代を振り返ると、公民権をめぐってたくさんの問題があったんだ、特にリトル・ロックではね。僕らはイギリスに戻ってニュースでそうしたことを知ることになったんだけど、だから僕らにとってこの場所は非常に重要な場所なんだ。だって、僕にとってすれば、ここから公民権運動は始まったんだからね。何が起こってるのかを知って、問題を乗り越えようとする人々に共感することになったんだ。そして、そうしたことが僕に曲を書かせることになったんだよ。問題を乗り越えようとする人々にとって、もしかしたら少しでも手助けになるかもしれないと思ってね。それが次の曲なんだ」

観客の撮影した“Blackbird”のパフォーマンス動画はこちらから。

ポール・マッカートニーは現地時間4月21日にプリンスが亡くなったのを受けて、追悼の意を表明している。

プリンスの逝去を受けて、ポール・マッカートニーはツイッターで「クリエイティヴな巨人に神の御加護を。ありがとう、プリンス。愛を」と綴っている。

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