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4月16日のレコード・ストア・デイに通算7作目となるEP『フォアグロウ』をリリースした元レッド・ホット・チリ・ペッパーズジョン・フルシアンテが、バンド脱退後の人生について語っている。

ジョン・フルシアンテは昨年11月に、2010年5月に4トラのカセット録音でレコーディングされた6曲と、2009年から2011年にかけて自身のスタジオでエンジニアとしての成長も目的にレコーディングされた8曲、またそれぞれバラバラに録音された4曲という計18曲を公開している。

EP『フォアグロウ』には4トラのカセット録音でレコーディングされた6曲のうちの4曲が収録されている。

『ヴァイス』誌の最新インタヴューでジョン・フルシアンテは今回リリースされた音源とレッド・ホット・チリ・ペッパーズ脱退後の生活について語っている。「そう、リリースする気は全然なかったんだ。これらは学ぶためのものだったんだ。バンドでアルバムのためにスタジオに入ると、プレッシャーがあるし、明らかに発表されるものためにやっているという事実を意識してしまうわけでさ。そうした方程式を外してみると、より冒険的になれる自分を発見できるんだ。有名になる前のミュージシャンにはそうした時間がたくさんあるわけでさ。これは最も成長できる時間なんだ」

ジョン・フルシアンテはレッド・ホット・チリ・ペッパーズを脱退して以降の自由を楽しんでいるという。「キャリアを通して一緒にいてビジネス面を管理してくれる人がいるっていう幸運な事実が、世俗的なことを考えずに済む形で僕を自由にしてくれているんだ。過去8年の、この時期っていうのは、僕や彼らが一生懸命にやってきた仕事のおかけで、おおむね毎日を自分の使いたいように使うことのできる人間でいられたんだよね」

ジョン・フルシアンテは昨年11月の音源無料公開時に次のように述べている。「商売という行為はもう時代遅れだと思っていて、僕が子どもの頃には音楽を作るより、お金を作るのが好きなアーティストがたくさんいた。でも、彼らの言葉は芸術的な品位を欠いていた。個人的には、音楽で商売するというのは最悪だと思う。それが普通のこととして期待されていて、認められていることは残念に思うんだ。僕が10代の頃には、アルバムを制作して商売しているアーティストをバカにするのは当たり前の行為だった。僕はそれが音楽ファンの性質の一部としてとても健全なことだと信じている」

「最近では、オンラインで無料で音楽を配信するのが普通になってきているが、これは芸術的な表現というのはいつも『与える』ものであって、奪ったり売ったりするものではないということを思い出させてくれる良いきっかけになってるよね。販売は金儲けをする部分であって、芸術的表現だったり創作するという行為は『与える』部分なんだ。この2つは明確に違う性質のもので、僕の信念としては、音楽はいつも好きだから作るものであって、売るかどうかを考えて作るものではないと考えている。創作というのは生命の源であり、金儲けのように食べ物や服、家、その他、必要なものやある種の安心や他への欲望を満たすためのものとは違うんだ」

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