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レッド・ツェッペリンの1971発表の名曲“Stairway to Heaven”が盗作であるかをめぐる裁判で、盗作を訴えている原告側が合計1ドルと作曲者クレジットで示談すると語ったことを弁護士が伝えている。

公判は現地時間5月10日に予定されており、レッド・ツェッペリンの“Stairway to Heaven”とスピリットの“Taurus”の類似性を検証することとなっている。

現地時間4月25日、地方裁判所判事であるゲイリー・クラウスナーは、レッド・ツェッペリンがいかに「常習的盗作者」であったかとする証言については禁じている。レッド・ツェッペリンは過去に数回、他の作品を盗作したとして訴えられている。1985年には、ウィリー・ディクスンがレッド・ツェッペリンの”Whole Lotta Love”に対して訴えを起こしていたが、この訴えは示談解決しており、ウィリー・ディクスンは後から共作者としてクレジットされている。

『ハリウッド・リポーター』誌によれば、“Stairway to Heaven”を作曲する以前にスピリットの“Taurus”を聴いたことはなかったという否認を疑う証拠としてレッド・ツェッペリンのメンバーのアルコールやドラッグ問題を使用することもできないことになったという。

さらに、判事は「音楽学者は著作権で保護されていないパフォーマンス素材もひとまとめにした収録音源を頼りに報告や意見を準備したため」原告側の専門家も認めないとしたと報じられている。判事のゲイリー・クラウスナーは、原告に著作権で保護されていないパフォーマンス素材を「削除した」新たな専門家の報告書が提出できるよう5日間を与えている。

「ブルームバーグ・ニュース」によれば、原告側の弁護士は1ドルとスピリットのメンバーであるランディ・カリフォルニアの作曲者クレジットを求めているとのことで、今後の楽曲からの収入については管財人の取り分が課されることになるという。「これはいつだってクレジットされるべき作曲者クレジットについての訴訟なのです」と原告の弁護士であるフランシス・アレキサンダー・マロフィーは語っている。

比較されている2曲の音源はこちらから。

この裁判は、元々スピリットのギタリストで“Taurus”の作曲者である故ランディ・カリフォルニア(本名ランディ・ウルフ)の管財人であるマイケル・スキッドモアによって起こされたものとなっている。マイケル・スキッドモアは、1968年のスピリットの曲である“Taurus”との類似性から“Stairway to Heaven”の作曲者としてランディ・カリフォルニアの名前も載せるべきだと主張している。二つのバンドは1968年から1969年にわたって一緒にツアーをしている。

判事のゲイリー・クラウスナーは、この2曲の「実体的な」類似性は、裁判を起こす十分正当な理由になると話している。陪審員はジミー・ペイジとロバート・プラントによる著作権の侵害が認められるかどうか判断を下すことになる。

「半音ずつ下がっていく四つのコード進行が、音楽業界に溢れている、よくある慣習的なものであるのが事実だとしても、今回の類似性は楽曲の核心部の構造を超えるものです」と判事のゲイリー・クラウスナーは述べている。「残っているのは、二つの作品の“コンセプトや感覚”といった主観的な部分での判断です……これは判事よりも陪審員のほうが適しているでしょう」

被告側は、曲の「コード進行はお決まりの使い古されたものであり、著作権保護に相当しない」と反論していると報じられている。

ジミー・ペイジは最近、レッド・ツェッペリンが曲を盗作したとする主張に対して「ばかげてる」と反論している。

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