プリンスの自宅であるペイズリー・パークについて追悼ミュージアムになる予定だとプリンスの義理の弟が明かしている。
報道の通り、プリンスは現地時間4月21日に自宅のペイズリー・パークで、享年57歳で亡くなっている。プリンスはスタジオでもある自宅のエレベーターで倒れているところを発見された。同日の午前10時7分に亡くなったことが宣言されている。検死は既に行われたが、死因についてはまだ明らかになってない。
プリンスの妹のタイカの夫であるモーリス・フィリップスは『ザ・サン』紙に対して「僕らはペイズリー・パークをプリンスについての思い出を展示するミュージアムにしようと思ってるんだ」と語ったという。
「ファンのためのものになるだろうね。彼は何でもファンのことを考えてた。ミュージアムは彼の遺産となった彼の音楽を思い出すためのものになるだろうね」モーリス・フィリップスは続けている。「プリンスはいつだってプライベートを守る人だったけど、彼の音楽については覚えておいてほしいと思うはずだよ」
このインタヴューのなかでモーリス・フィリップスは死の直前の数日間にわたって「154時間連続で作業していた」と語っている。
警察はプリンスの死について捜査をしているが、プリンスが自殺したと「考えられる理由はまったくない」としている。遺体にも「トラウマの明らかな兆候は見られなかった」という。
プリンスの健康問題については、レコード・ストア・デイにプリンスが訪れたミネアポリスのレコード店、エレクトリック・フィータスのスタッフが語った内容が報じられている。
エレクトリック・フィータスで働くマックス・ティマンダーはAP通信に次のように語っている。「あの土曜日、僕と話した人はみんな、プリンスがどこか青白くて、いつものようなベストの体型ではないように見えたと言ってたんだ。弱々しい感じに見えるって聞こえたね。おそらく彼がインフルエンザにかかっていたというのを僕は知ってたしね」
マックス・ティマンダーは、プリンスがスティーヴィー・ワンダーの『トーキング・ブック』、サンタナの『サンタナⅣ』、ジョニ・ミッチェルの『逃避行』をレコード・ストア・デイに手にとっていたと続けており、ザ・チェンバース・ブラザーズの『ザ・タイムス・ハズ・カム』、スワン・シルヴァートーンズの『インスピレーショナル・ゴスペル・クラシックス』と『ザ・ベスト・オブ・ミッシング・パーソンズ』も購入したという。
本名をプリンス・ロジャー・ネルソンという1958年の6月7日に生まれ、これまでに39枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、40年近くにわたって音楽的キャリアを築いてきた。1982年に通算5作目となるアルバム『1999』をリリースして世界的な名声を得て、1984年発表の通算6作目のアルバム『パープル・レイン』で世界的な成功を収めている。同作はアメリカ、UK、オーストラリア、スイス、フランスでプラチナ・アルバムを獲得している。
プリンスは昨年『ヒットエンドラン フェイズ・ワン』と『ヒットエンドラン フェイズ・ツー』という2枚のアルバムをリリースしており、最近では自伝『ザ・ビューティフル・ワンズ』を執筆中であることが報じられていた。
多くの人々がプリンスへの追悼の意を表明しており、バラク・オバマ大統領が「今日、世界はクリエイティヴな象徴的存在を失いました」と語ったほか、マドンナ、ポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、フランク・オーシャン、ザ・ウィークエンド、ケイティ・ペリーらが追悼のコメントを発表している。
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