スティーヴィー・ワンダーが、現地時間4月21日に亡くなったプリンスとの思い出を振り返っている。
CNNのアンダーソン・クーパーに対して語ったスティーヴィー・ワンダーは、プリンスから受けたインスピレーションについて次のように語っている。「彼は偉大なミュージシャンだった。彼は音楽を愛し、彼は楽器を演奏するのが大好きだったんだ。彼が様々な人を集めてくれて、一緒にジャム・セッションをやった時は素晴らしかったよ……彼はミュージシャンにして人間であることの責任がどんなものか知っている人だったんだ」
彼は次のように続けている。「あらゆる呼吸から彼がどれだけ音楽を情熱的に愛しているのか感じ取れてね、それは僕にとっては滅多にないことなんだ。ミュージシャンがジャム・セッションをやると、それって世界のどこにもないものなんだ。野球選手がプレイをしてて、ゲームに興奮するけれど、同じことが僕らミュージシャンにも起こるんだよ。そうすると、『OK、お前はそれができるけど、俺がやるのを見てな』って感じでね。それは本当に楽しくて、プリンスはそれに関しては途轍もなかったよね」
プリンスについて語るスティーヴィー・ワンダーの映像はこちらから。
プリンスの楽曲をアメリカのテレビで喜んで演奏するかどうか訊かれると、言葉に詰まって、次のように答えている。「今はそれをやったら、多分泣き崩れてしまうと思う。でも、彼は素晴らしかったんだ。そして、最後に会った時に彼に『愛してるよ』と言えたのが嬉しかった」
スティーヴィー・ワンダーはプリンスがどのように記憶されるべきかについてもアンダーソン・クーパーに語っている。「偉大なミュージシャンで、偉大なプロデューサーで、偉大な作曲家だったんだ。彼は自分自身であることを許し、他の人にもそうあるように後押しした。恐れを知らずに彼がやったことは素晴らしいものだった。そうしたことをやるために彼はとても自由だったんだよ。だって、恐怖によって夢を眠らせないことは素晴らしいことだよね。彼は恐怖によって夢を眠らせることはなかったんだ」
プリンスの死因はまだ明らかになっていない。現地時間4月22日に検死は終了したが、プリンスの死因が明らかになるまでには数週間かかる可能性があるという。
現地時間4月22日の夜、捜査当局は4時間にわたる検視を終え、プリンスの遺体は家族のもとへ戻されている。
ミネソタ州のミッドウェスト検死局の代理人が、ゴシップサイト「TMZ」に語ったところによると、当局は現在、プリンスの突然の死に関する調査を完了させるため、彼の医療記録に加え、より遠い親族の病歴までを集めているところだという。プリンスは、ミネアポリス郊外のチャンハッセンにある自身のペイズリー・パーク・スタジオにて、わずか57歳で突然亡くなっている。
報道機関に公開された声明によれば、プリンスの死因に関する全容が明らかになるまでには「おそらく数週間はかかるだろう」とされている。
「詳細な検死の一環として、プリンス・ロジャー・ネルソン氏の病歴および社会歴について、関連性のある情報が集められることになります。調査に関連があると考えられる事柄は、どんなことでも検討の対象となります」同声明では、このような発表もなされている。
地元の郡保安官事務所から発表された情報によると、プリンスはエレべーターの中で、呼び掛けに反応しない状態で発見され、現場では救急医療隊員が心肺蘇生術を試みたものの、彼を蘇生させることはできなかったという。プリンスの死亡が確認されたのは現地時間4月21日午前10時07分だが、これは救急が最初に受けた連絡から30分にも満たない時間であったという。
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