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前作『ラックス』より3年半ぶりとなるニュー・アルバム『ザ・シップ』を4月27日にリリースするブライアン・イーノが同作よりヴェルヴェット・アンダーグラウンドの“I’m Set Free”のカヴァーを公開している。

アルバムは「The Ship」と「Fickle Sun」の二部構成となっており、“I’m Set Free”のカヴァーは「Fickle Sun」の第3パートとして位置づけられている。なお、キーボードはイーノの愛弟子ジョン・ホプキンスが務めている。

“I’m Set Free”の音源はこちらから。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドについてブライアン・イーノは次のように語っている。「私がザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの存在を知ったきっかけは、ジョン・ピールのラジオ番組だった。ちょうど彼らのファースト・アルバムが発売された時期で、“求めていたものはこれだ!これについてもっと知りたい!”って思った。その頃の私は、人生における重大な局面にいたんだ。画家になるべきか、音楽の道へ進むかを決めかねていた。私はどの楽器も演奏できなかったから、音楽の道を選択する可能性の方が低かった。でもザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの音を聞いた瞬間に“いや、両方できるじゃないか”と思えたんだ。それは私にとって、とても重要な瞬間だったんだ。

この曲はずっと私の心に響いてきたけど、歌詞の意味に向き合うのには25年もかかってしまった。“新たな幻影を見つけるために、わたしは自由になる”。なんて素晴らしいんだろう。幻影からは現実に辿り着かない(これは“真実を追い求める”という西洋の思想)と言っているが、むしろ我々はひとつの実現可能な解答から、より最適な解決方法を見出していくんだ。

結局のところ、その実態がなんであれ、我々が真実を常に追い求めるなんて不可能だと思っている。我々にとって重要なのは、実用的で知的なツールと発明を持っているかどうかだ。ユヴァル・ノア・ハラーリは、著作の『Sapiens』の中で、大規模な人間社会は、共通の“筋書き”のために一体化し、実現に向け動くことができると述べている。民主主義も、宗教も、お金も、その“筋書き”となりえる。この考えが“新たな幻影を見つけるために、わたしは自由になる”という部分にしっくりと当てはまるんだ。手招きしながら我こそが『正しい道』を知っていると主張している人々の存在は、今我々に必要ない、と私は思うよ」

アルバムは、4月27日に日本先行でリリースされる。ボーナストラック“Away”が追加収録される国内盤CDはSHM-CDを採用し、ブライアン・イーノによるアートプリント4枚が封入された特殊パッケージ仕様の初回生産限定コレクターズ・エディションと通常盤の2フォーマットが発売される。

アルバムのダウンロードはこちらから。

リリースの詳細は以下の通り。

BRIAN ENO
THE SHIP
ブライアン・イーノ / ザ・シップ
WARP RECORDS / BEAT RECORDS
国内盤コレクターズ・エディション:
BRC-505CE ¥2,750 (+tax)
特殊豪華パッケージ
アートプリント4枚封入
8ページブックレット付
SHM-CD
ボーナストラック1曲収録

国内通常盤:
BRC-505 ¥2,200 (+tax)
紙ジャケット仕様
8ページブックレット付
ボーナストラック1曲収録

01. The Ship (21”20)
02. Fickle Sun (i) (17”40)
03. Fickle Sun (ii) The Hour Is Thin (02”43)
04. Fickle Sun (iii) I’m Set Free (05”13)
05. Away (Bonus Track for Japan)

国内盤コレクターズ・エディション
beatkart: http://shop.beatink.com/shopdetail/000000002018
Amazon: http://www.amazon.co.jp/dp/B01C3ZLVZM
国内通常盤
beatkart: http://shop.beatink.com/shopdetail/000000002019
Amazon: http://www.amazon.co.jp/dp/B01C3ZP14Y

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