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スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンは、ソーシャル・メディアで意識が高く、時に熱い自身の考えを披露してくる人を揶揄して、「ソーシャルの正義の味方」と呼んで批判している。

この発言は報道記者で陰謀論者としても知られるアレックス・ジョーンズのラジオ番組に出演した際にビリー・コーガンが語ったもので、二人は「ハッシュタグ世代」や「ソーシャルの正義の味方」といった話題について話し、ビリー・コーガンはこうした人々を毛沢東主義者のようなカルトだと断じている。

「言論の自由を信じる人間として、そしてアーティストとして怖いんだ。だって、彼らは僕に襲い掛かってこようとするからね」と番組のなかでビリー・コーガンは語っている。「向き合ってみよう。明日ではないかもしれないけど、すぐにこんな日が来るよ。僕が疲れてて、気分の悪い日に間違ったことを言ったとするだろ。それで、その日はソラナックスのような精神安定剤やなんかを飲んでいなかったとしたら……僕の言ってること分かるだろ? なんだかすべての言葉が地雷のような世界で生きてるような感じなんだよ。そんなのは僕の暮らしたい世界じゃないんだ」

「1932年のアラバマ州のセルマに戻って、クー・クラックス・クランのメンバーが有色人種の人の顔に唾を吐いてた時に、その男は自分が正しいと思ってるわけだろ? それと、どこが違うんだい?」

ビリー・コーガンは続けている。「僕はクー・クラックス・クランに通りを行進させとくような時代に育ってきたわけでさ、なにが大きな問題かというと、言論の自由の問題なんだ。僕らはクー・クラックス・クランなんか好きじゃない。彼らは僕らをバカにしてきた。でもさ、そういうバカな奴らが通りを出歩き、自身の憎悪についてとうとうと語ることのできるアメリカのほうがマシってことなんだよ」

「それが僕の育ってきた世界なんだ。リベラルで、民主主義に傾倒してきたシカゴにはそうした寛容さと言論の自由があったんだ。不愉快だからって締め出すっていうんじゃなくてね。思想への寛容さと別の視点が欠如していることがソーシャルの正義の味方の大きなアキレス腱だよね」

また、ビリー・コーガンは先日回想録を執筆していることも明らかにしており、約1000ページに及ぶものだという。

この本のタイトルは『ゴッド・イズ・エブリウェア、フロム・ヒア・トゥ・ゼア』になるとみられているが、具体的な発売日は発表されていない。ビリー・コーガンは自身の作業スピードを「遅い」と表現している。また、本の中に登場する人々の実名は伏せているものの、「普通の人なら『ああ、これは誰々のことだな』と分かるだろう」とインタヴューで語っている。

「法的な対策としてやってるわけじゃないんだ。読者を固定概念から自由にしてやって、俺の経験した人間関係そのものに注目してもらえればいいなと思ってそうしてる。俺の経験してきたことは神話みたいなものさ。その多くは現実的じゃないんだよ」

※公開後、翻訳を修正しました。

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