リリー・アレンがここ7年間にわたってストーカーに苦しめられてきたことを初めて公の場で語っている。
スコットランドのパース出身の20代であるアレックス・グレイは2009年に@lilyallenRIPというツイッター・アカウントを立ち上げて、ナンバー1を記録した“The Fear”について自身が書いた曲だと主張して、ストーカー行為を始めたという。
その後、彼はリリー・アレンの自宅や、レコード会社、彼女の姉の所有する店舗に中傷の手紙を残していくようになったと、リリー・アレンは『オブザーヴァー』紙の独占インタヴューで追想している。
「ちょっとビビったわ。簡単には怖がらないんだけどね。手紙を持って警察に行ったという事実がどれだけ深刻に感じてたかを示してるわよね。警報のベルが鳴ってたのよ。でも、警察に話したことと、記録を残し続けたことによって、落ち着いたわ」と彼女は説明している。
ストーカー行為は昨年10月に彼がリリー・アレンの自宅になんとか侵入し、ベッドルームに入って、彼女のハンドバッグを盗むところにまで達したという。
「わたしは座って見てたら、ドアノブが回ったのよ」と彼女は思い返している。「男性が素早く入ってきたの。わたしは彼が誰だか知らなかったわ。わたしがひるんでたら、男は布団をはがして、わたしのことを『ファッキン・ビッチ」と呼んだの。父親はどこだって叫んでたわ」
リリー・アレンは男がナイフを持っていると思っていたと語っており、友人が男を追い出してくれたとし、そのあいだ彼女は子供の安否を確認していたという。
翌週、イベントでのDJを終えて帰宅したところ、失くなったハンドバッグが戻ってきたのをリリー・アレンは見つけたと語っている。「家に着いたら、ハンドバッグがわたしの家の外に停めてあったわたしの車のボンネットの上に置いてあったの。焼かれてたわ。すべてを抜き出されて、切り刻まれて、焼かれてたの」と彼女は思い返している。
アレックス・グレイは、4月にハロウ・クラウン裁判所で、住居侵入窃盗と嫌がらせで有罪を宣告されており、5月に最終的な判決が下される。
「このことはどう人生を暮らしていくのかということにも影響を与えることになったわ。わたしは非常に慎重深くなったの。信頼の問題なのよ」と今回の試練について語っている。「すべてとの関係に影響を与えるの。わたしは今じゃほとんど隠遁者よ。起こったことについて過剰にドラマチックにしないようにしようとすごく気をつけてるの。恐怖のなかには理不尽なものがあるのも分かってる。彼は刑務所にいるのは知ってる。でも、物音を聴いたら、ちょっとした物音で怖くなるの。通りの人の顔に彼の顔を見たこともあるわ」
インタヴューのなかでリリー・アレンは警察の事件への対応を批判している。「事件について誰かに語ろうとすると、壁にぶち当たるような感じなの。すごく分断されてるように感じるの。それが周りの人とも離れ離れにしてしまうのよ」
彼女は続けている。「明確なものがないなかで、はっきりと説明するのって難しいのよ。警察が『分かりました。男を刑務所に求刑したいなら、これは住居侵入窃盗です』って言うでしょ。わたしとしては『でも、ハンドバッグはどうでもいいの。わたしがこだわっているのは、わたしの顔にナイフを突き付けたかったということなのよ』って思ったの」
「警察には答えて欲しいわ」と彼女は続けている。「わたしは有名人で、物事を進める意志もあったわ。わたしをこんなふうに扱うぐらいだったら、そうした背景や影響力を持ってない人のことは一体どんなふうに扱うんだろうってね」
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