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スティーヴ・ミラーが、先週のロックの殿堂入り直後のコメントについて自らを弁護する発言をしている。スティーヴ・ミラーは、このコメントでロックの殿堂入り式典の経験や女性の殿堂入りの少なさ、アーティストへのリスペクトの欠如、加えて音楽業界全般について批判していた。

今週始め、ザ・ブラック・キーズは、スティーヴ・ミラーをロックの殿堂入りさせたのは「不愉快な」経験だったと述べている。スティーヴ・ミラーは殿堂入り後、音楽業界の人々のことを「クソみたいなギャングとペテン師」と呼んでいた。

その後、スティーヴ・ミラーは米『ビルボード』誌のインタヴューに応じ、ザ・ブラック・キーズに悪いことをしたと語っている。「彼らも僕と同じくらい嫌な経験をしたと思う。あれは起こるべきではなかった。もしロックの殿堂が僕たちを互いに紹介するような十分な気遣いがあれば、彼らと仲良くなれたのにさ。僕らは共通点が多いからね。彼らのコメントは『ローリング・ストーン』誌にうまく仕組まれた結果だと思う」

スティーヴ・ミラーは続けて、ロックの殿堂入りはある種のエリート集団になってしまっていると述べ、ノミネートされているのはロックの精神と正反対な人々だと指摘した。

また、式典での自らのコメントを擁護し、こう付け加えている。「関係者に真実を知らせる必要があるよね。実際の経験は、ロックの殿堂入りをしたらこうなんじゃないかって想像するようなものとは違う。素晴らしい経験って思ってるかもしれないけど」

「彼らとのやり取りは、すべてを明け渡せと要求している会社と取引をしているようなものさ。彼らはそれをすべて金にするつもりで、そのためなら何でもやる。君は何も提案できないし、一切口出しできない。やるか、やめるかなんだ。恐らく、世間が想像するものと実情はまったくの別物なんだよね」

「僕たちはみんな、ロックの殿堂入りをサポートしたいし、世間はロックの殿堂入りを重要視してる。でも、連中があれを本当に冷め切ったビジネスに変えてしまった。透明性が必要だし、フェアでなくてはならないよ」

スティーヴ・ミラーは殿堂入りの後、例の「クソみたいなギャングとペテン師」という発言をしている。音楽業界を苦々しく振り返り、彼はこう述べている。「レコード・ビジネスがどんなものか知っている人ならみんな分かるけど、彼らはクソみたいなギャングとペテン師さ」

「僕のレコード会社は僕の作品から10億ドルを超える儲けを出している。僕は50年間、彼らが契約どおりに僕に金を支払うように監査しているのさ。彼らは世界中のマーケットで膨大な数の僕のレコードを違法に売っていたよ。契約を破ったんだ。約束を守らなかった。彼らはすべての会計処理からあらかじめ盗めるようになってるのさ」

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