プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーが、保守党政権による労働組合の取り締まり政策案に対しての怒りを表明している。
ビジネス省(BIS)のサジッド・ジャヴィッド大臣は7月15日、デモを犯罪化して、労働者のストライキを法的に制限する新たな提案を含む法案を発表した。
これに対してプライマル・スクリームのフロントマン、ボビー・ギレスピーは激怒し、自身のフェイスブックに次のような投稿をしている。「これはもう階級戦争としか言いようがない。もし、この法案が成立すれば、労働者たちによるストライキは実質不可能になるだろう。デモに参加すれば犯罪になるし、場合によっては実刑になることもある。劣悪な環境で労働を強いる雇い主に対して、反対の声を上げることも法律違反になるだろう。ストライキを行うには労働者の40パーセントの賛成投票が必要だなんて、選挙で37パーセント以下の票しか獲得できない政府がよく言えたもんだ」
ボビー・ギレスピーはまた、この状況を現在のギリシャ経済危機と比較している。
彼は次のように続けている。「政府の奴らは国民をバカにして笑ってるんだ。国が危機的状況に陥っても、結局国民は立ち上がろうとしないからだ。『国民は自分たちにふさわしい政府を持つ』という有名な言葉があるだろ。先週ギリシャで行われた国民選挙では、財政緊縮策に対して反対票を投じた国民が多数となった。ギリシャの国民はメルケル、ショイブレ、欧州委員会(E.C)、欧州中央銀行(E.C.B)の“犯罪集団”が債務減免の条件として押し付けた、反民主主義的で完全に資本主義的な『修正案』に“ノー”を突きつけたんだ」
「それに較べてイギリス国民ときたら、まるで奴隷のように財政緊縮策を支持している。あるヨーロッパ人の友人が『結果的に人権が剥奪されるような法案に投票するのはイギリス人だけだよ』と言ってたけど、その通りだよ」
これらのコメントは、保守党が最近明らかにした財政案に対してのスリーフォード・モッズのコメントを受けたものだ。
ヴォーカルのジェイソン・ウィリアムソンは『NME』のビデオ・インタヴューで「マジでムカついている」と話している。
彼は「最低賃金が時給9ポンドだってよ。ふざけるな。賃金が上がっても、政府は税金の控除をカットしてるんだから、実質、何も変わりゃしねえよ」と語っている。
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