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テーム・インパラのフロントマンであるケヴィン・パーカーは、新たな音楽性を示す今回のニュー・アルバムについて、自身の音楽の好みが広がったことでアルバムにも多様性が生まれたと説明している。

彼らのサード・アルバム『カレンツ』は、お馴染みのサイケデリックな曲調はもちろん、エレクトロ・ポップ、ディスコ・ロック、ニュー・ロマンティクス、ヨット・ロックの領域にも足を踏み入れている。

ケヴィン・パーカーが、今週の雑誌版『NME』に語ったところによると、彼とバンドメンバーたちは「これまでとは違った視点で世界を体験」しており、また「過去に馬鹿にしていたタイプの曲を好きになることに、後ろめたさを感じるべきではないということに気づいた」という。

「以前はポップ・ミュージック的な要素を拒絶していたんだ。僕自身のアイデンティティを表現するには大げさすぎると感じていたからね。でも今は、ポップ・ミュージックもいい芸術性をもたらしてくれるということに気がついたよ。今までは本当に、自分を封じ込めていたんだ」

「人の内面には、違った輝き方をする要素がいろいろ混在しているんじゃないかな。今の自分は前よりもっとオープンなんだ。これまでタブーだと思って避けてたような新しいタイプの音楽にも挑戦したい」

7月17日リリースのニュー・アルバム『カレンツ』は、2010年のファースト・アルバム『インナースピーカー』、2012年のセカンド・アルバム『ローナイズム』に続く作品となる。

ケヴィン・パーカーはこのニュー・アルバムについて、「グルーヴ感」があって「クラブにもなじむ作品」であると述べていた。

「僕たちの音楽って、ヘッドホンをつけて聴くタイプの孤独な音楽だったんだよね。それはそれでいいと思うんだけど、僕はそこから一歩踏み出したんだ。一人で音楽を聴くのはいつだって大好きなんだけど、僕の中には違った一面もあって、例えばゴア・トランスみたいな、インドのビーチのレイヴでかかるような音楽にも惹かれるんだ。誰かが音楽を回していて、エネルギーが絶え間なく流れ出てるような場所も魅力的だと思う」

「クラブでもかかるようなサウンドで何かしら作りたかったんだよね。ダンスフロアとか、人が踊っているようなところでテーム・インパラがかかっているのを聴いたことがないことに気づいたんだ」

『カレント』のトラック・リストは以下の通り。

“Let It Happen”
“Nangs”
“The Moment”
“Yes I’m Changing”
“Eventually”
“Gossip”
“The Less I Know The Better”
“Past Life”
“Disciples”
“Cause I’m A Man”
“Reality In Motion”
“Love/Paranoia”
“New Person, Same Old Mistakes”

テーム・インパラは今年、イギリスやアイルランドでも多くの公演を行う予定だという。直近の日程は以下の通り。

エレクトリック・ピクニック・フェスティバル(9月4日)
エンド・オブ・ザ・ロード・フェスティバル(5日)
グラスゴー、バローランド(8日)
リバプール・オリンピア(9日)
ベスティバル(10日)

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