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実力派ガールズ・グループのオール・セインツが1990年代に音楽業界に蔓延していた性差別についての経験を語っている。

10年ぶりのニュー・アルバムのリリースを前に、バンドで主にソングライティングを担当するシャズネ・ルイスがBBCの人気音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」のプロデューサーから彼女たちのトップレスを撮影したいと言われた過去について語っている。

彼女は最近のBBCのインタヴューで「彼らは私たちのトップレスの映像を番組の背景に使うつもりで言ってきたの」と語った。プロデューサーたちは彼女たちの肩から上を撮影し、あたかも裸で歌っているかのように撮影しようとしたという。

続けてナタリー・アップルトンが「私たちが裸で歌っているような映像にしたかったようだけど、私たちはそれがイヤだったのよ」と続けている。「でも業界で力のある番組だったから、それができないなら番組に出演させないと言われたわ」と妹のナタリー・アップルトンも語っている。

オール・セインツによれば、90年代の音楽業界には性的差別が蔓延していたという。彼女たちは今回、2006年以来となる2度目の再結成を果たしており、1度目はコンバット・ジャケットを誰が着るかをめぐってエスカレートし、2001年に痛烈な形で解散している。

彼女たちは『FHM』の男性ウケを狙った表紙の撮影など、“やりたくない仕事”をするのは不本意だったと主張している。おかげでいつも態度が悪いという印象を持たれることになったが、それはフェアじゃないと語っている。

「当時のブリットポップ・グループの多くはすごく横柄で反抗的だったけど、それをネガティヴに捉えられることはなかったわ」とメラニー・ブラッドは語っている。「私たちは彼らほど悪くなかったけど、笑いたくない日もあったし、インタヴューを受けたくない日もあったから、気分屋のレッテルを張られたの」

BBCの広報はこのことについて次のように語っている。「20年近い過去の話なのでコメントはできませんが、現在我々は皆がBBCで気持ち良く仕事ができるような環境作りに努めております」

オール・セインツのニュー・アルバム『レッド・フラッグ』はロンドンレコードから発売されている。

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