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ザ・ブラック・キーズは、スティーヴ・ミラーをロックの殿堂入りさせたのは「不愉快な」経験だったと語っているという。

スティーヴ・ミラーは、先週4月8日にニューヨークのブルックリンでロックの殿堂入りを果たしたものの、その直後にロックの殿堂を批判している。

殿堂入り後のインタヴューで、スティーヴ・ミラーは、2015年にジョーン・ジェットの1組、2016年はなしという女性の少なさを批判し、ロックの殿堂の敬意の足りなさを批判している。式典での扱いについても批判し、2枚のチケットしか渡されず、それ以上のチケットには10000ドル(約108万円)を払わなければならなかったという。

続けて彼は音楽業界の人々のことを「クソみたいなギャングとペテン師」と呼び、ロックの殿堂入りした彼らのことを「マヌケとバカ」と揶揄している。彼は自身を担当した広報担当者については「ヤツのネクタイをひねり上げて、変人の集団に蹴り込んでやりたかった」と言っている。

ザ・ブラック・キーズのフロントマンであるダン・オーバックは、その夜の出来事について米『ローリング・ストーン』誌に次のように語っている。「スティーヴに初めて会った時、俺たちはものすごく嫌な思いをさせられたんだ。俺らのことを誰かまったく知りもしなかったんだよ。まったくだぜ。初めに彼が言ったことといえば『早くここから出たい』でね。スピーチをすることに自分で同意したはずなのに。何も努力せず、俺たちが誰か知ろうともしなかった」

「パトリックと俺はものすごくガッカリしたよ、控えめに言ってもね。(スティーヴ・ミラーは)若い世代に何ら敬意を持っていないように見えたし、今のビジネスの厳しさもわかってないようだった」

ダン・オーバックは続けて、スティーヴ・ミラーはその後バンドと話すために「すごく無難な試み」を行ったが「腹黒いものだった」という。「最悪な気分だった…。正直、一番不愉快だったのは彼の側にいたことだ……。(ザ・ブラック・キーズのドラマーである)パトリック(・カーニー)と俺は後悔してるよ」

ダン・オーバックは「自分の晩年には、過去を振り返って、俺を認めてくれる人たちに感謝して、お返しができるようになっていたいものだね」と語っている。「なぜなら音楽は共感とインスピレーションを伝える物であって、あの瞬間は彼がそうする機会だったのだから。あんな風にむやみに批判するんじゃなくてね」

ザ・ブラック・キーズがスティーヴ・ミラーをロックの殿堂入りに招待する映像はこちらから。

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