ブルース・スプリングスティーンが、ノースカロライナ州での公演をキャンセルしたことでアメリカ連邦議会の下院議員から批判を受けていると報じられている。
ノースカロライナ州の新しい法案では、人々に生まれた時の性別と一致したトイレを使用することを求めており、トランスジェンダーの人々に対して差別的だと見なされている。さらにこの法案は、地方自治体が差別に関する法令を通過させる力にも影響を及ぼすとも見られている。
ブルース・スプリングスティーンは声明を発表し、4月10日に行なわれる予定だったノースカロライナ州のグリーンズボロでの公演のキャンセルは「公共施設のプライバシーと安全法(Public Facilities Privacy and Security Act)」が最近可決されたためだと説明している。
『ハリウッド・リポーター』誌によれば、ノースカロライナ州のマーク・ウォーカー共和党下院議員は、ブルース・スプリングスティーンのボイコットは「残念だ」と語っていて、次のように持論を述べている。「ブルースは急進的左翼として知られていて、そういう行動をとっても当然です。でも、これはいじめのようなやり方ですよね。子供たちが番狂わせを受けて、立場が悪くなって、家に帰らざるを得ないような感じですよね」
マーク・ウォーカー共和党下院議員は、法案は「LGBTの人たちを対象」にしているのではなく、「身分詐称者を対象」にしているのだとも主張している。彼は次のように語っている。「もし、どちらのトイレでも行きたいほうに行けるとなったら、性犯罪者がなにかをしてしまうほど道を踏み外さないなんて考えるのは少しおかしいですよね」
「世の中にはロック・ショウよりも大切なものがある。そして今私が書いている間も行われている、先入観や偏見との闘いはそのひとつなのです」とブルース・スプリングスティーンは最初の決定の声明で語っている。「私たちを前進させる代わりに逆行へと押しやり続ける者たちに反対の声を上げるには、これが私の持つ最強の手段なのです」
ブルース・スプリングスティーンは5月と6月にUKでスタジアムツアーを敢行することを発表している。日程は以下の通り。
マンチェスター、エティハド (5月25日)
グラスゴー、 ハンプデン・パーク (6月1日)
コヴェントリー、 リコー・アリーナ(6月3日)
ロンドン、 ウェンブリー・スタジアム (6月5日)
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