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キッスのフロントマンであるジーン・シモンズが、今年のロックの殿堂入り式典でのN.W.A.によるコメントに返答している。

N.W.A.は4月8日夜にニューヨークで行われた式典で、チープ・トリック、ディープ・パープル、シカゴ、スティーヴ・ミラー、ソングライター/プロデューサーのバート・バーンズと共にロックの殿堂入りを果たしている。

N.W.A.のメンバーであるMC・レンは、先日ジャンルとしてのラップを批判したジーン・シモンズに対して殿堂入り式典の場を使って反論している。

ジーン・シモンズは米『ローリング・ストーンズ』誌に対して次のように語っている。「ラップが死ぬのを楽しみにしてるんだ。喋ってるだけじゃなく、歌詞とメロディが音楽に戻ってくるのを待ち望んでいるんだ。自分について言えば、曲とは歌詞とメロディ、もしくはメロディだけで定義されるものなんだ」

さらにこうも続けている。「ラップは死ぬだろう。来年かもしれないし、10年後かもしれないし、いつかかもしれない。それで違うものがやってくるんだ。それは優良で、健全なものなんだ」

MC・レンは式典で次のように語って反論している。「ジーン・シモンズ氏にヒップホップは永遠なんだと言いたいよ。僕らはここにいることになるわけだからね」

N.W.A.のラッパーであるアイス・キューブは、次のように続けている。「問題は、”俺たちがロックンロールしてるのか?”ということなんだ。それに対して俺は、まったくその通りだ、俺たちはロックンロールしてるよって言うよ。ロックンロールは手段じゃない。音楽のスタイルですらないんだ。それは、ブルース、ジャズ、ビバップ、ソウル、ロックンロール、R&B、ヘヴィ・メタル、パンク・ロック、そして、そうヒップホップまで続く魂なんだ」

N.W.A.の発言を受けて、ジーン・シモンズはツイッターで次のように応じている。「敬意を表して、@JimiHendrix がヒップホップの殿堂入りをしたら俺に教えてもらえるかな。そうなれば、君たちは正しいってことだ」

ジーン・シモンズのツイートはこちらから。

N.W.A.は「十分なサポートがあると感じられなかった」という理由から、殿堂入り式典での再結成ライヴを断っている。

アイス・キューブは先日、米『ニューヨーク・タイムズ』紙に対し、グループがパフォーマンスを行わないことを語っており、その理由を「実際、俺たちができうる限りの最高のショウをやれるような十分なサポートがあると感じられなかったから」と説明している。

サポートが足りないというのは主催者側のことかと訊かれ、アイス・キューブは次のように答えている。「ああ、そんなところだ。俺たちはもっと別次元でパフォーマンスをやりたかったけど、それがとにかく叶わなかったんだ」

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