スマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンは、チープ・トリックがロックの殿堂入りを果たした日に、彼らへの賛辞を送っている。
ビリー・コーガンはフェイスブック上でイリノイ州出身のこのバンドへの愛と彼に与えた影響について語っている。「シカゴの人々へ、俺たちはいつまでたってもロビン、リック、トム、そしてバン・Eが大好きだ。やっと大物としての地位が確立されたんだよ。彼らがあらゆる世代に影響を及ぼしたことは明らかだ。酒の席やブログでのくだらないディベートはもうおしまいだ」と「WJC」名義で書いている。
「一度彼らの演奏を生で聞いて、魅力的でパワフルなあのグルーヴを感じてみないとわからないだろう。彼らの魅力には巧妙なトリックがある。それは狡猾さじゃない、愛なんだ」
「この話はもう何度もしているけど、彼らの音楽を初めて聴いたのはラジオだった。1時間前にかかっていた曲が再度流れてきたが、バンド名は聞いたことがなかった。(幼心にも皮肉っぽいバンド名だな、と思ったさ。)その後もひたすら、きっかり70分ごとに曲が流れてくる。しまいにはアラームをセットしたよ」
「俺は11歳かそこらだった。でも、自分ではもっと大人だと感じていた。誰かと較べたわけではないけどな。この時のチープ・トリックはビートルズやストーンズの全盛期に近かった。もしくは若い子でいうと、そうだな、去年の君みたいな感じかな」
ビリー・コーガンがフェイスブックへ投稿した全文はこちらから。
全文訳は以下の通り。
「この話はもう何度もしているけど、彼らの音楽を初めて聴いたのはラジオだった。1時間前にかかっていた曲が再度流れてきたが、バンド名は聞いたことがなかった。(幼心にも皮肉っぽいバンド名だな、と思ったさ。)その後もひたすら、きっかり70分ごとに曲が流れてくる。しまいにはアラームをセットしたよ。俺は11歳かそこらだった。でも自分ではもっと大人だと感じていた。誰かと比べたわけではないけどな。この時のチープ・トリックはビートルズやストーンズの全盛期に近かった。もしくは若い子でいうと、そうだな、去年の君みたいな感じかな。
そんなわけでチープ・トリックははるか上空を飛び回って世界を征服するジェット気流の様な存在だった。俺がとりこになった曲に至っては、たしか日本でレコーディングされたんじゃなかったかな?! 『I Want You….To Want…Me!(君が欲しい……僕のことも……欲しがって!)』とロビンが金切り声をあげる、驚異的で、胸をしめつけるような音は俺よりもずっと面白かった。しかも、ロックフォード出身のバンドだ。イリノイの街中からすぐ近くだよ。
時はあっという間に過ぎ、今、俺は、この曲を書いた子供みたいな男の前にいる。『あの曲は、ロッキング・チェアーに座っているつもりになって書いたんだ』と彼がリビングルームから裏庭にいる俺に向かって笑って話す。まるで家族に話しかけているようだ。そして俺も彼が何を言いたいのかがわかる。それがすばらしい。
シカゴの人々へ、俺たちはいつまでたってもロビン、リック、トム、そしてバン・Eが大好きだ。ようやく大物としての地位が確立された。彼らがあらゆる世代に影響を及ぼしたことは明らかだ。酒の席やブログでのくだらないディベートはおしまいだ。一度彼らの演奏を生で聞いて、魅力的でパワフルなあのグルーヴを感じてみないとわからないだろう。彼らの魅力には巧妙なトリックがある。それは狡猾さじゃない、愛なんだ。
簡単に言うと、彼らの素晴らしさはこれまでも、これからも変わらない、タイムレスなものだ。毎日昇る太陽の様にね」
スマッシング・パンプキンズが3月末に行ったライヴでは、結成メンバーでもある元ギタリスト、ジェイムス・イハが16年ぶりに再加入し、アルバム『サイアミーズ・ドリーム』からいくつかの楽曲を演奏している。また、このセットでコーガンはイハに対してバースデー・ソングを歌っている。
スマッシング・パンプキンズは現在「プレーンソング」と題したツアーを行っており、ツアーを終えた後は2014年にリリースした『モニュメンツ・トゥ・アン・エレジー』に続くアルバム制作に取り掛かるという。
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