エミネムが、2パックの母親であるアフェニ・シャクールに「2パックは勇気をくれた」と書いたファンレターを送っていたという。
2パックの似顔絵も添えられたファンレターは現在、1997年にアフェニ・シャクールによって建てられたトゥパック・アマル・シャクール・アート・センターに展示されている。
手紙の中でエミネムは、似顔絵が上手くないことを詫びた後、アフェニ・シャクールの親切さとサポートに感謝し、トゥパック・アマル・シャクールが自身のラッパーとしてのキャリアに与えた影響を説明している。
「以前にも言いましたが、あなたの息子さんと彼の音楽が、どれだけヒップホップ業界に刺激を与え、そして自分の話になりますが、僕の全キャリアにどれだけ影響を与えていたか、想像できないでしょう。彼は昔も、そして今も、本物の“ソルジャー(闘士)”です」
「僕が人生で最も沈んでいた時(有名になる前で、ドレーに会うよりも前の時期)、2パックのテープを聞けばいつでも、世界はそんなに悪くないと思えたんです。彼は僕に立ち上がって『ファック・ザ・ワールド!』と言う勇気をくれた。『これが俺だ! もし気に入らないなら、近寄るな!』ってね。僕たちに残してくれた彼のスピリットに感謝しています。そしてあなたのスピリットにもです! 神のご加護がありますように。愛を込めて、マーシャルより」
手紙の全文と、エミネムが描いた2パックの似顔絵はここから見ることができる。
http://watchloud.com/read-the-letter-eminem-wrote-to-tupacs-mother/
トゥパック・アマル・シャクールは、ラスベガスで走行中の車から数発の銃弾を受け、その6日後の1996年9月13日に亡くなっている。犯人はまだ捕まっていない。彼のアルバム販売総数は全世界で7500万枚を超えており、彼の死後に販売されたスタジオ・アルバムの数が生前に販売された数を上回っている。
また、トゥパック・アマル・シャクールは、間もなく公開されるNWAのキャリアを追った映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』の中で、役として登場することが明かされている。
トゥパック・アマル・シャクールが生きていれば44回目となる誕生日に、アイス・キューブは彼の写真をインスタグラムに投稿し、トゥパック・アマル・シャクール役が登場するシーンを撮影していると明かしている。
一方で、エミネムとケンドリック・ラマーも、同映画のサウンドトラックに参加しており、ドクター・ドレーが新曲を手掛ける予定となっている。
ドクター・ドレーが所属していたヒップホップグループNWAは1986年に結成され、1991年に解散している。メンバーにはドクター・ドレーの他に、アイス・キューブ、MC・レン、DJ・イェラ、そして1995年に他界したイージー・Eがいる。
8月28日にイギリスでの『ストレイト・アウタ・コンプトン』公開に先立ち、監督のF・ゲイリー・グレイがサウンドトラックについて、サンディエゴで開催されたコミコンで「MTVニュース」のインタヴューに答えている。
「ドクター・ドレーが再び『音楽をやりたい』と言いだして行動を起こすまで、15年もかかったよ」
「サウンドトラックはぶっ飛んでる。本当に、最高なんだ。ドレーの音楽により一層深みが増しているんだ。ジャズやソウル、それからファンクの要素も取り入れた彼の音楽を聞くことができるだろうね。ケンドリック・ラマーやエミネム、他にもたくさんの大物スターがゲスト参加してるよ。でもサウンドトラックの目玉はとにかくドレーだ。人としてだけでなく、アーティストとして彼がどんな風に進化し、成長したかが見られると思う。とにかく深みがあって、素晴らしいんだ」
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