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カニエ・ウェストは4月5日にニューヨークで開催された追悼イベントでア・トライブ・コールド・クエストのファイフ・ドーグに追悼の意を表している。

イベントはハーレムのアポロ・シアターで開催され、ア・トライブ・コールド・クエストのメンバーのほか、アンドレ3000、ディアンジェロ、ザ・ルーツ、バスタ・ライムス、チャックDなどの面々が参加した。

「いつものように間違ったことを言ってしまうかもしれないが、俺は何も言わないぐらいだったら悪いことを言ったほうがいいと思ってるんだ」とカニエ・ウェストはステージ上でスピーチを切り出している。

カニエ・ウェストは続けてア・トライブ・コールド・クエストのセカンド・アルバム『ロウ・エンド・セオリー』が「初めて買ったアルバムだった」と評している。「シカゴの郊外で継父と暮らしてたんだ。週末に音楽を聴こうとするのも大変だった。だから、よく居残りや自習室に行かなきゃならなかったんだけど、それが楽しかったんだ。トライブのテープを持ってたからね。どんなに長く歩いても気にならなかったよ」

「俺が今までやってきた悪いことはQ-ティップとファイフのせいなんだ。だって、あなたたちが俺を引っ張りあげたんだからね」とカニエは続けている。「トライブがカニエ・ウェストを作ったんだ。ピンクのポロシャツを着た少年を生み出したんだよ。だから、おかしな服を着ることができたんだよ」

カニエ・ウェストのスピーチは次の言葉で締めくくられている。「俺はあなたたちが大好きだよ。自分が悪いとも思ってない。安らかに眠ってくれ、ファイフ・ドーグ」

カニエ・ウェストのスピーチの模様はこちらから。

"Anything I ever did wrong, blame Tip and Phife because y'all raised me" -#KanyeWest

Revolt TVさん(@revolttv)が投稿した動画 –

イベントの後、カニエ・ウェストはツイッターで更なるリスペクトをファイフ・ドーグに捧げている。「すべての敬意と祈りを愛をファイフの遺族に。多くのインスピレーションをありがとう……式での母親の詩には泣いてしまったよ……トライブは音楽を永遠に変えたんだ」

ファイフ・ドーグは3月22日に長年闘ってきた糖尿病の合併症によって45際で亡くなっている。

ファイフ・ドーグは1985年にアリ・シャヒード、Qティップと共にア・トライブ・コールド・クエストを結成している。ア・トライブ・コールド・クエストは『ロウ・エンド・セオリー』や『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ』といったアルバムをリリースしている。

ファイフ・ドーグは短期間ソロ活動も行っており、唯一のソロ・アルバム『Ventilation: Da LP』を2000年にリリースしている。また亡くなる時も、新たなソロ・アルバム『ギヴ・サンクス』を制作していた。

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