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AC/DCのヒット曲“Thunderstruck”が化学療法関連の抗癌剤、カンプトセシンの伝達を手助けする方法のために、南オーストラリア大学の研究者によって使用されたという。

楽曲は振動を提供するために使用されており、薬の微粒子を揺らすことで、シリコンのポリマーで薄くコーティングすることが可能になったという。これにより薬が体内で効き目を発揮するまでの時間が増加し、直接ガン細胞に働きかけるのを助けるという。この研究は、薬物伝達の他の分野にも用いることができるという。

この論文によれば、「概念実証」とのことで、実現可能性のみを示すもので、論文は「サンダーストラック:多孔質シリコン微粒子でコーティングしたプラズマ・ポリマーでコントロールする薬物伝達システム」と題されている。

南オーストラリアの「リード」は研究者の一人であるニコ・フェルカ―教授にインタヴューしており、次のように語っている。

「微粒子は多孔質で、基本的にスポンジのようになっています。この穴を薬で満たすのですが、そこから薬が逃げてしまうのを避けたいわけです。それでコーティングをする必要がありました」
「普通は表面にプラズマを焼き付けるのですが、これにまつわる問題は微粒子の片面しかコーティングできないということです。片面はさらされてしまうことになります」

「それで私たちは大音量のスピーカーを使って、システムに向かって鳴らしてみるアイディアが出てきたのです。大音量のスピーカーを使って、振動を生み出し、微粒子を揺らしてみたのです。軌道の読めない周波はうまく機能し、均質なコーティングをもたらしてくれるのです」

「プラズマは物質の第四状態です。イオン化されたガスになっています」とニコ・フェルカ―教授は選曲の理由について説明している。

「私たちは低音のプラズマを使用していますが、高音のプラズマのサンプルは雷の光の形をとります。それで私たちは最終的に“Thunderstruck”を使用することにしたのです。というのも雷とプラズマガスの関係が好きだったからです」

「私たちはガンの治療に使われる化学療法の薬でだけ実験しました。というのも可視化しやすかったからです」とニコ・フェルカ―教授は締めくくっている。「私たちは違ったタイプの薬にも応用できるかもしれません。抗炎症薬や抗生物質の薬にも使うことができるかもしれません。これは私たちにとってあくまで一つの適用モデルなのです」

バンドの元ギタリストであるマルコム・ヤングは肺ガンの治療に成功しており、その後2014年に引退しているが、そういう面でも楽曲の使用はふさわしいものかもしれない。

AC/DCはブライアン・ジョンソンを差し替えてツアーを行うことと考えられており、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが代役を務めることが噂されている。

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