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U2のフロントマンであるボノはアルバム『ソングス・オブ・イノセンス』をiTunesユーザーに対して自動的にライブラリに追加した騒動について振り返っている。

2014年発表のアルバム『ソングス・オブ・イノセンス』は全iTunesユーザーに対して無料でアルバムを配布するという形でリリースされており、この措置は多くの批判を呼ぶことともなっており、最終的にアップルはアルバムを削除するための専用ツールを用意する事態となっている。

U2のボノは『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタヴューに応じており、このiTunesの騒動についてかつてのマネージャーだったポール・マクギネスは何も言わなかったのかと訊かれると、次のように答えている。

「アイディアを提案したとき、(アップルのCEOだった)ティム・クックが言っていたのとまったく同じことを言われたよ。『これまでの人生をかけて、人々に音楽の対価を払ってもらおうとしてきたんじゃないのか? なぜわざわざ無料で配ろうとしたいんだ?』ってね。でも、私としては実験していたんだ。アップルや他の企業に音楽の対価を支払ってもらい、その上で配信してもらうことは可能なのか、それを試してみたかった。だって、音楽ビジネスを立て直すには、ある種の実験が必要なんだ。他のミュージシャンたちに支払われている報酬があまりにも少ないことには驚かされるし、つらくなる。まあでも、すべては私のせいだよ」

あれは失敗だったのか?と尋ねられると、ボノは次のように応じている。「あれはやり過ぎだったね」

ギタリストのジ・エッジは次のように続けている。「自分たちはリスクを取る人間なんだよ。そうしなければならないんだ。だから失敗することもあるし、派手に転ぶことだってある。それも、この仕事の一部なんだよ」

ボノはiTunesの騒動について2022年に刊行した自伝『SURRENDER: 40の歌、ひとつの物語』でも振り返っており、次のように述べている。「高慢な野心と思うかもしれない? 鼻につくかもしれない? 批評家はやり過ぎだと批判するかもしれない。それはそうだろう」

「でも、すぐに巨大テック企業の生活へのアクセスに関する深刻な議論に入ったことに気付いたんだ。私の一部はこれからもザ・クラッシュがまさにやっていたことのようなパンク・ロックなんだ。でも、世界で最大の企業になろうとしている会社と仕事をする時には反体制とはならないんだよね。教訓を学んだよ。しばらくはどこに歩みを進めていくか気を付けなければならなかった。バナナの皮ではなく、地雷だったんだ」

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