
Photo: 2026 NOFX LLC.
NOFXはドキュメンタリー映画『40イヤーズ・オブ・ファッキン・アップ』が12月4日より新宿バルト9ほかにて劇場公開されることが決定している。
本作は才能もなくドラッグ漬けのティーンエイジャーのパンクスがいかにして史上最も成功したインディ・バンドへと成長したのかを描いたものになると説明されており、ファット・マイクは次のように語っている。「自分が地下牢で鞭打たれている映像や過去20年間のドラッグ使用、ラバーの衣装で安っぽい娼婦に扮している姿、全裸で血を吐きながら救急車に乗ったりする映像による映画をほとんどの人はよしとしないだろう……でも、俺はほとんどの人とは違うんだ」
監督を務めたジェームズ・バディ・デイは本作について以下の言葉を寄せている。
NOFXは40年にわたり、周囲の期待通りの振る舞いを拒み続けることで、そのキャリアを築き上げてきた。彼らはパンク界で最大級のバンドでも、最も有名なバンドでもなく、洗練されたバンドであろうとすることさえ、あえて避けてきた。しかし、彼らこそが「最もパンクな」バンドであったことは間違いない――もしそんな言葉が許されるなら、の話だが。それだけでも、彼らの物語を語る価値は十分にある。
私がNOFXに最も惹かれたのは、パンクロックにまつわる神話的なイメージなどではない。それは、このバンドの根底にある「矛盾」だ。ステージ上では粗野で、不謹慎で、自滅的、そして大抵は酔っ払っている――それでも常に最高に面白い連中。その一方で、ステージを降りれば、彼らは世界屈指の成功を収めたインディーズ音楽の帝国を静かに築き上げ、本物を求める何百万人もの人々の心に響く楽曲を生み出していた。
この映画は、彼らへの賛辞でもなければ、彼らを糾弾するものでもない。もっと混沌とした、一筋縄ではいかない代物だ。何が起きたのかについて、バンドメンバーの意見は必ずしも一致していない。NOFXというバンドの真実は、そうした食い違う証言の狭間にこそ存在しているのだ。
とりわけ興味深かったのは、これほど長く活動を続けてきたバンドの内部で、記憶がどのように機能しているかという点だ。同じ出来事でも、メンバーそれぞれが異なる記憶を抱いている。昔のわだかまりが顔を出し、冗談が本音の告白へと変わる。そして、神話と現実の境界線が曖昧になっていくのだ。
NOFXはキャリアを通じて、それが賢明なことかどうかはさておき、自分たちが考えていることをありのままに世界へ発信し続けてきた。だからこそ、この映画を誠実に作る唯一の方法は、彼らにここでも同じように振る舞ってもらうことだった。綺麗事ばかりのドキュメンタリーなどではない。ただ4人の人間が、40年にわたる友情、成功、確執、そして生き抜いてきた道のりを語ろうとしている、それだけの作品だ。
4人の男たち。40年という歳月。そして、なぜこれほど長く続いたのか、その理由は全くの謎だ。
映画の概要は以下の通り。
邦題:NOFX:40 Years of Fuckin’ Up(読み ノーエフエックス:フォーティーイヤーズオブファッキンアップ)
原題:40 Years of Fuckin’ Up
監督:ジェームズ・バディ・デイ
製作:ファット・マイク
製作総指揮:メルヴィン、スメリー、エル・ヘフェ、ファット・マイク
音楽:ファット・マイク、マット・ナシル
出演:NOFX(アーロン・アベイタ、エリック・メルヴィン、ファット・マイク、エリック・サンディン)他
制作年:2026年|製作国:アメリカ|時間:126分|サイズ:シネマスコープ|映倫審査前
字幕翻訳:草刈かおり|字幕監修:大野俊也
(C) 2026 NOFX LLC. 配給:東映ビデオ 提供:キングレコード+東映ビデオ
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