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ザ・フォールのマーク・E・スミスはフィアンセで最後のマネージャーだった人物がリリースが告知されている最後のアルバム『ポスト・スクリプト』について「金儲け主義」で「倫理的に間違っている」と語っている。
全9曲が収録されるというアルバム『ポスト・スクリプト』は10月2日にリリースされる予定となっている。本作にはマーク・E・スミスが2001年から2014年の間に録音したものの未発表だったヴォーカル・トラックが使用されており、彼の死後、ザ・フォールの元メンバーや長年の協力者であるエド・ブレイニーとサイモン・“ディング”・アーチャーが新たな演奏を重ねて完成させたものとなっている。
今年6月に『ポスト・スクリプト』のリリースが最初に発表された際、使われる音源は2018年1月にマーク・E・スミスが亡くなる前にザ・フォールが制作していたアルバムの一部であると報じられていた。
しかし、フィアンセでマネージャーだったパメラ・ヴァンダーは『ガーディアン』紙に本作に収録されているマーク・E・スミスのヴォーカルはどれも、ザ・フォールが2017年にリリースしたアルバム『ニュー・ファクツ・エマージ』以降にレコーディングされたものではないと語っている。彼女によれば、マーク・E・スミスは『ニュー・ファクツ・エマージ』を最後のアルバムにすると決めていたという。
「『最後のアルバム』と売り出されていますが、それによって人々はマーク・E・スミスが死の床で制作したかのように思うでしょう。しかし、ヴォーカルで『ニュー・ファクツ・エマージ』以降に録音されたものは一つもありません」とパメラ・ヴァンダーは語っている。
「私の手元にはマーク・E・スミスの本当の最後の音源があります。彼はマドンナの“Material Girl”のカヴァーに取り組んでいました。しかし、亡くなる頃には『ニュー・ファクツ・エマージ』こそが最後のアルバムだという決断を下していました。あのアルバムはマーク・E・スミスと10年間共に活動した、ザ・フォール史上最も長く続いたラインナップによって制作されたものですから」
「なので、彼が生前に下した決断を他の誰かが覆すべきではないと思います」
パメラ・ヴァンダーはマーク・E・スミスの晩年の3年間を共に過ごし、彼の健康状態が悪化してからは介護も担っていたが、今回の音源がザ・フォール名義でリリースされることにも疑問を呈している。
「マーク・E・スミスの人生は複雑なものでしたし、自身の功績や権利を守ることに関しては彼は非常に無頓着でした。私はマネージャーでしたが、ザ・フォールという名義の権利を誰が所有しているのかさえ、はっきりとは分からないのです」
「金儲け主義で、ボツになった音源の寄せ集めに過ぎません。もしも、マーク・E・スミス・アーカイヴといった名義でリリースされるなら気にはしませんでしたが、ザ・フォール名義で出すことには倫理的な問題があります」
エド・ブレイニーはパメラ・ヴァンダーによるこうした批判を否定しており、アルバムがマーク・E・スミスへの「愛と敬意」から制作されたものだと主張している。
「このレコードの制作はマーク・E・スミスやザ・フォールに対するふさわしいトリビュートとなることを意図していました。活用されるのを待っているヴォーカル音源が手元にあったからです」とエド・ブレイニーは『ガーディアン』紙に語っている。「マーク・E・スミスは仕事をする際、常にサイモン・“ディング”・アーチャーのことを信頼していました。論拠はそこにあると思っています」
エド・ブレイニーはアルバムの制作中に「マーク・E・スミスの存在を感じた」として、次のように続けている。「『金儲け』などという言葉には笑ってしまいます。今回のアルバムはマーク・E・スミスへの愛と敬意に基づくものでした。彼こそがザ・フォールであり、マーク・E・スミスのヴォーカルはザ・フォールとしてレコーディングされたものなのです。だからこそ、ザ・フォール名義でリリースされるのです」
「マーク・E・スミスの歌声は素晴らしいですし、とてもポジティヴな素晴らしいレコードに仕上がっています」
エド・ブレイニーは2000年代前半にザ・フォールのメンバーとして活動し、その後ツアー・マネージャー、さらにはマネージャーを務めている。
また、2008年にはマーク・E・スミスとのコラボレーション・アルバム『スミス・アンド・ブレイニー』もリリースしている。
サイモン・“ディング”・アーチャーは2003年から2004年にかけてベーシストとしてザ・フォールに在籍して、ザ・フォールが最後にリリースしたスタジオ・アルバム9作のうち8作でプロデュースやエンジニアリングを手掛けている。
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