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ヴァン・ヘイレンのアルバム『5150』発売から30周年を記念して行われた米『ローリング・ストーン』誌との最新インタヴューで、サミー・ヘイガーが1996年当時、両サイドでの敵対意識や非難が飛び交う中バンドを脱退し、ソロ・アーティストとしてのキャリアを復活させたことについて語っている。

「当時の脱退はおそらく最悪のタイミングだっただろう」とサミー・ヘイガーは話す。「グランジ勢力に打ち負かされていなかったのは俺たちだけだったんだ。他のヘア・メタルの連中はみんなクソを垂れてたが、ヴァン・ヘイレンだけは違った。アルバム『バランス』も1位を獲ったし、ツアーのチケットも完売した。俺たちはグランジ・バンドの勢力に対して屈せずに持ちこたえていた唯一のバンドだったんだ。だから、そんな時に何かを変えようってのは大きな間違いだった。俺はいまだにヴァン・ヘイレンにとってそうだと思ってる。もし、俺たちが一丸となってずっと良いレコードを作り続けてたら、ヴァン・ヘイレンはおそらく正真正銘、本物のバンドになってたはずだよ。解散しなかったレッド・ツェッペリンみたいになっていたかもしれない。何かを『持ってる』バンドってのがあって、ヴァン・ヘイレンは間違いなくそれだったんだ。エディ(・ヴァン・ヘイレン)と俺がソングライターとして成し遂げられたことを見てみたかったよ。またやりたいって言ってるんじゃないんだ。俺たちはその機会を失ってしまったんだから。けど、俺たちヴァン・ヘイレンの最大の過ちは音楽業界が変わりつつある時期にメンバー・チェンジしようとしたことだ」

ヴァン・ヘイレンとして過ごした最高の時期である1年目の年を振り返ることがあるかと尋ねられると、サミー・ヘイガーは次のように答えている。「ないね。俺たちは楽しい時を過ごし続けてきた。いいか、『バランス』をリリースするまではみんな楽しんでた。あのアルバムが終わりを告げたんだ。『F@U#C%K』の時は良かった。俺は離婚を経験していて、個人的には辛い時期だったけど、ツアー中は俺の人生の中で最高の時だったかもしれない。自由人になっている気がしたし、世界で一番デカいバンドの一つでヴォーカルをやってたんだ。あの時代に悪いことなんて何もなかったね」

現在活動休止中のヴァン・ヘイレンだが、オリジナルメンバーである、デイヴィッド・リー・ロスが再びサミー・ヘイガーの後を引き継ぐのではないか、との噂が根強く残っている。

2004年から不仲が続いているにもかかわらず、サミー・ヘイガーは1月にツイッター上でエディ・ヴァン・ヘイレンの誕生日を祝い、彼から心のこもった返事を受け取っている。サミー・ヘイガーが後に語ったところでは、彼がメッセージを送った理由の一つがグレン・フライやデヴィッド・ボウイなどロック界のレジェンドたちがここ最近相次いで亡くなっているからだという。

ヴァン・ヘイレンはイヴ・アルバム『ライヴ・イン・ジャパン』のリリースと昨年秋の北米ツアー以降活動を行っていない。

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