GETTY

Photo: GETTY

リンゴ・スターが幼少期を過ごしたリバプールにある家が、解体の危機をまぬがれて安値で競売にかけられたという。

質素なヴィクトリア朝様式のテラスハウスは、木曜日の夜に行われた競売において70,000ポンド(約1,120万円)の提示価格で競り落とされている。

この家は、リンゴ・スターの母親であるエルシー・スターキーが1943年に離婚をして、当時3歳だった息子と移り住んだ場所だったという。

本名をリチャード・スターキーというリンゴ・スターは、マドリン・ストリート近くの別の場所で産まれたが、このリバプール市内トクステス地区アドミラル・グローヴ10番地にある二階建ての家でドラムを学び、有名になる前のザ・ビートルズの一番の溜まり場になっていたのもこの家だったという。

リンゴ・スターは、2008年の曲”Liverpool 8”で自身が育った家に敬意を表しており、ソロ・デビュー・アルバム『センチメンタル・ジャーニー』のジャケットにはアドミラル・グローヴの端にあるザ・エンプレスというパブが使われている。

当初の希望小売価格は55,000ポンド(約878万円)だったこの家を所有している住宅協会のプラス・デインは、収益を地元の住宅に再投資すると語っている。

資産執行役員であるクレア・グリフィスは次のように語っている。「コミュニティの視点からすると、今度のオークションが非常に強い関心を惹くことは良い機会です。なぜならば、リンゴ・スターの幼少期の家の販売で得る利益が、プラス・デインが所有するリバプール地域の不動産に再投資されることになるのですから」

「私たちは地元住民の皆様の不安を理解し、販売に対して具体的な制約をつけることで、あの物件が観光名所やミュージアムにならずに済んでいるのです」

リンゴ・スター以外のザ・ビートルズのメンバーの昔の家は、ここ数年の間に競売にかけられている。

昨年、スピークのウエスタン・アベニュー72番地にあるサー・ポール・マッカートニーの生家は、地元の謎の購入者によって6分後に150,000ポンド(約2,381万円)で競り落とされている。

2013年10月には、ウェイヴトゥリーのニューカッスル・ロード9番地にあるジョン・レノンの生家が480,000ポンド(約7,619万円)で、2014年10月には、スピークのアプトン・グリーンにあるジョージ・ハリスンの元の家が156,000ポンド(約2,476万円)で落札されている。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ